進化論は嘘　467

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　マタイの福音書25：31 ～ 46

 

31 人の子が、その栄光を帯びて、すべての御使いたちを伴って来るとき、人の子はその栄光の位に着きます。

 

32 そして、すべての国々の民が、その御前に集められます。彼は、羊(ひつじ)飼いが羊と山羊(やぎ)とを分けるように、彼らをより分け、

 

33 羊を自分の右に、山羊を左に置きます。

 

34 そうして、王は、その右にいる者たちに言います。『さあ、わたしの父に祝福された人たち。世の初めから、あなたがたのために備えられた御国を継(つ)ぎなさい。

 

35 あなたがたは、わたしが空腹であったとき、わたしに食べる物を与え、わたしが渇(かわ)いていたとき、わたしに飲ませ、わたしが旅人であったとき、わたしに宿を貸し、

 

36 わたしが裸(はだか)のとき、わたしに着る物を与え、わたしが病気をしたとき、わたしを見舞(みま)い、わたしが牢(ろう)にいたとき、わたしをたずねてくれたからです。』

 

37 すると、その正しい人たちは、答えて言います。『主よ。いつ、私たちは、あなたが空腹なのを見て、食べる物を差し上げ、渇いておられるのを見て、飲ませてあげましたか。

 

38 いつ、あなたが旅をしておられるときに、泊まらせてあげ、裸なのを見て、着る物を差し上げましたか。

 

39 また、いつ、私たちは、あなたのご病気やあなたが牢におられるのを見て、おたずねしましたか。』

 

40 すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』

 

41 それから、王はまた、その左にいる者たちに言います。『のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔(あくま)とその使いたちのために用意された永遠の火に入れ。

 

42 おまえたちは、わたしが空腹であったとき、食べる物をくれず、渇いていたときにも飲ませず、

 

43 わたしが旅人であったときにも泊まらせず、裸であったときにも着る物をくれず、病気のときや牢にいたときにもたずねてくれなかった。』

 

44 そのとき、彼らも答えて言います。『主よ。いつ、私たちは、あなたが空腹であり、渇き、旅をし、裸であり、病気をし、牢におられるのを見て、お世話をしなかったのでしょうか。』

 

45 すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、おまえたちに告げます。おまえたちが、この最も小さい者たちのひとりにしなかったのは、わたしにしなかったのです。』

 

46 こうして、この人たちは永遠の刑罰に入り、正しい人たちは永遠のいのちに入るのです。」

 

 

 

4 つのたとえ話（適用）

 

　　　　　　　　　　　異邦人の裁き

 

これまで、マタイに書かれた4 つのたとえ話を見てきた。この箇所は、それら4 つのたとえ話の「適用」となっている。適用の内容は、「異邦人の裁き」である。メシアが再臨される時、その時点で地上に生きている異邦人の裁きが始まる。
（1）裁きが行われるのは、再臨のイエスが栄光の位に着いた時である。
（2）裁きの場所については、ヨエルが預言している。それは、「ヨシャパテの谷」（ケデロンの谷）である（ヨエ3：1 ～3 参照）。
（3）裁かれるのは、その時点で生きている異邦人たち、つまり大患難時代を生き延びた異邦人たちである。「すべての国々の民」とは、異邦人を指す言葉である。これは、異邦人国家に対する裁きではなく、個人的な裁きである。異邦人たちが、キリストによって左右により分けられる。
（4）裁きの基準は、その異邦人たちが「わたし（イエス）の兄弟たち」にどのような態度を取ったかということである。「わたし（イエス）の兄弟たち」とは、文脈から判断すると、ユダヤ人のことである。大患難時代に、ユダヤ人たちは激しい迫害にあう。その時、ユダヤ人たちを助けたかどうかが、異邦人の裁きの基準となるのである（ヨエ3：1 ～3 参照）。ユダヤ人たちを助けた人たちは「羊」と呼ばれ、イエスの右により分けられる。ユダヤ人を迫害した人たちは「山羊」と呼ばれ、イエスの左により分けられる。この箇所は、行いによる救いを教えているのではない。ヤコブ2：14 ～26 は、真の信仰には行いが伴うと教えている。「羊」の人々がユダヤ人たちを助けたのは、彼らに信仰があったからである。「山羊」の人々は、その不信仰のゆえに反キリストに協力し、ユダヤ人を苦しめた。信仰の有無が、そのままユダヤ人に対する態度に出ているのである。「羊」の人々は、千年王国の祝福に与り、究極的には永遠のいのちに与る。「山羊」の人々は、その場で殺され、千年王国の祝福から取り除かれる。究極的には、彼らは永遠の刑罰に入れられる。
真の信仰には行いが伴う。そのことを覚え、信仰の実践(じっせん)を心がけよう。また、主イエスが「わたしの兄弟たち」と呼ばれたユダヤ人たちのために祈り、彼らを信仰によって愛することを学ぼう。

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ　Clayより

 

https://message-station.net/clay/daily/2021/12/19/2545/