進化論は嘘 386

 

                   マタイの福音書1313

 

1 その日、イエスは家を出て、湖のほとりにすわっておられた。

 

2 すると、大ぜいの群衆がみもとに集まったので、イエスは舟に移って(こし)をおろされた。それで群衆はみな浜に立っていた。

 

3 イエスは多くのことを、彼らにたとえで話して聞かされた。「種を()く人が種蒔きに出かけた。

 

 

 

たとえ話を採用するイエス(1

 

          教え方の変更

 

ここから13 章に入る。先に進む前に、イエスの公生涯のこの時点で、重大な変化が起こっていることを確認しておこう。すでに12 章で学んだように、ユダヤ人たちはイエスがメシアであることを拒否(きょひ)した。その理由は、「イエスは悪霊のかしらベルゼブルにつかれている」というものであった。数々のしるしを目撃しながら、なおもイエスを拒否したのは、「(ゆる)されない罪」であった。ユダヤ人たちが公式にイエスを拒否して以降、「天の御国のプログラム」は、以下のように大きく変更される。
1)イエスは民衆に向かって語っていたが、これ以降は、12 使徒の訓練に焦点(しょうてん)を合わせるようになる。間もなく教会時代が到来することを予測し、そのための準備を使徒たちにさせるためである。(2)イエスは、(みずか)らのメシア性を証明するために、民衆の前で数々のしるし(奇跡)を行ってきた。その場合、奇跡の受け手の信仰は問題にされなかったが、これ以降の奇跡は、必要を抱えた個人を助けるために行われ、受け手の信仰が要求されるようになる。(3)イエスは、自分がメシアであることを言い広めるように命じていたが、これ以降は、自分がメシアであることをだれにも言うなと命じるようになる。(4)イエスは山上の垂訓(すいくん)に見られるように、分かりやすい言葉で、明瞭(めいりょう)に教えていたが、これ以降は、たとえ話で教えるようになる。「イエスは、これらのことをみな、たとえで群衆に話され、たとえを使わずには何もお話しにならなかった」(1334)。たとえ話で教える理由は、聴衆から真理を隠すためである。

 

 

           今は恵みの時

 

イエスが宣教の方針を変更したのは、(その時代の)ユダヤ人たちが取り返しのつかない罪(赦されない罪)を犯したためである。ここから教訓を学ぼう。神の恵みや忍耐(にんたい)を軽んじてはならない。今という時を生かさないなら、取り返しのつかない事態が発生する。パウロはこう警告している。「それとも、神の慈愛(じあい)があなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と忍耐と寛容(かんよう)とを軽んじているのですか」(ロマ24)。また、こうも書いている。「神は言われます。『わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた』。確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」(2 コリ62)。私たちは、信じて救いを得る者となったが、まだ救われていない(たましい)が多くいる。緊急性をもって伝道しようではないか。

 

 

 

                       きょうの祈り

 

天の父よ。あなたが私に示してくださった慈愛と忍耐とに感謝します。あなたは私の神です。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより