進化論は嘘 306

 

                     創世記50414

 

4 その喪の期間が明けたとき、ヨセフはパロの家の者に告げて言った。「もし私の願いを聞いてくれるのなら、どうかパロの耳に、こう言って伝えてほしい。

 

5 私の父は私に(ちか)わせて、『私は死のうとしている。私がカナンの地に掘っておいた私の墓の中に、そこに、必ず私を葬らなければならない』と申しました。どうか今、私に父を葬りに上って行かせてください。私はまた帰って来ます、と。」

 

6 パロは言った。「あなたの父があなたに誓わせたように、上って行ってあなたの父を葬りなさい。」

 

7 そこで、ヨセフは父を葬るために上って行った。彼とともにパロのすべての家臣たち、パロの家の長老たち、エジプトの国のすべての長老たち、

 

8 ヨセフの全家族とその兄弟たちおよび父の家族たちも上って行った。ただ、彼らの子どもと羊と牛はゴシェンの地に残した。

 

9 また戦車と騎兵(きへい)も、彼とともに上って行ったので、その一団は非常に大きなものであった。

 

10 彼らはヨルダンの向こうの地ゴレン・ハアタデに着いた。そこで彼らは非常に荘厳(そうごん)な、りっぱな哀悼(あいとう)の式を行い、ヨセフは父のため七日間、葬儀(そうぎ)を行った。

 

11 その地の住民のカナン人は、ゴレン・ハアタデのこの葬儀を見て、「これはエジプトの荘厳な葬儀だ」と言った。それゆえ、そこの名はアベル・ミツライムと呼ばれた。これはヨルダンの向こうの地にある。

 

12 こうしてヤコブの子らは、命じられたとおりに父のために行った。

 

13 その子らは彼をカナンの地に運び、マクペラの畑地のほら穴に彼を葬った。そこはアブラハムがヘテ人エフロンから私有の墓地とするために、畑地とともに買ったもので、マムレに面している。

 

14 ヨセフは父を葬って後、その兄弟たちおよび、父を葬るために彼といっしょに上って行ったすべての者とともに、エジプトに帰った。

 

葬儀

 

           パロからの許可

 

ヨセフは、仲介者を通してパロに父の埋葬を申し出た。エジプトでナンバー2とは言え、彼はパロの下で働く家来である。ここにヨセフの謙遜(けんそん)がよく表現されている。(1)彼は父との誓いを果たすために、こう願い出た。「私の父は私に誓わせて、『私は死のうとしている。私がカナンの地に掘っておいた私の墓の中に、そこに、必ず私を葬らなければならない』と申しました。どうか今、私に父を葬りに上って行かせてください。私はまた帰って来ます」「掘っておいた」とは「買った」という意味である。実際にその墓地を買ったのはアブラハムだが、ヤコブがその墓地を相続した。(2)パロの許可が必要な理由は、ヨセフが重要な地位に就いていたからである。それで彼は、「私はまた帰って来ます」と約束したのである。(3)パロからの許可が出た。それだけでなく、パロはその葬儀の手助けまでしたのである。

 

 

            荘厳な葬儀

 

カナンの地に向かう行列には、ヨセフの家族や兄弟たちだけでなく、パロの家の長老たちやエジプトのすべての長老たちも加わった。このことから、異国人であったヨセフが、エジプト人から深い尊敬を受けるようになっていたことがよく分かる。ヨセフは、ヨルダンの向こうの地ゴレン・ハアタデで荘厳な葬儀を行った。「ヨルダンの向こうの地」とは、この場合、ヨルダン川の西側の地である(そこにカナン人が住んでいるので、それが分かる)。カナン人たちは、エジプトからやって来た大行列を見て、どんなに驚いたことだろうか。単に人数が多いだけでなく、戦車や騎兵もその行列に参加していたからである。七日間行われた葬儀を見たカナン人たちは、「これはエジプトの荘厳な葬儀だ」と叫び、そこの地名を、「アベル・ミツライム(エジプトの葬儀の意)」に改名した。その葬儀は、偉大な信仰の人ヤコブを葬るのにふさわしいものであった。その後、ヤコブの息子たちは、父の遺体をマクペラの墓地に葬った。すべてヤコブが彼らに命じたとおりであった。
この行列は、死者を葬るための悲しい行列であった。次にイスラエルの民がエジプトを出るのは、約400 年後である。その時の行列は、約束の地で生きるための希望の行列となる。神の約束は必ず成就する。そのことを信じる人は幸いである。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより