進化論は嘘 303

 

                    創世記492728

 

27 ベニヤミンはかみ裂く(おおかみ)。朝には獲物を食らい、夕には略奪(りゃくだつ)したものを分ける。」

 

28 これらすべてはイスラエルの部族で、十二であった。これは彼らの父が彼らに語ったことである。彼は彼らを祝福したとき、おのおのにふさわしい祝福を与えたのであった。

 

 

 

ベニヤミン族の将来

 

           かみ裂く狼

 

ベニヤミン族に関しては、次のような預言がなされる。「ベニヤミンはかみ裂く狼。朝には獲物を食らい、夕には略奪したものを分ける」。(1)ベニヤミンの子孫は、好戦的な部族となる。「かみ裂く狼」とはそういう意味である。(2)彼らは、戦いにたけ、勝利者の側に立つ部族となる。
これ以降のベニヤミン族の歴史を見てみると、この預言が成就しているのがよく分かる。(1)左利きの士師エフデは、ベニヤミン族の出身である(士31530)。(2)イスラエルの初代の王サウルもこの部族の出である。(3)また、エステル記に登場するモルデカイとエステルも、この部族から出ている。(4)さらに、新約聖書では、使徒パウロがベニヤミン族の出身である(ロマ1112)。神は、パウロの激しい性質を良き目的のためにお用いになられた。(5)ベニヤミン族の性質の激しさについては、士師記1921 章が詳しくそれを記している。

 

 

        おのおのにふさわしい祝福

 

ヤコブが息子たちを祝福する預言の言葉はこれで終わった。一人ひとりに与えられた賜物の違いと多様性に深い感動を覚える。その多様性はイスラエル民族の資質の豊かさを示すものであると同時に、アブラハム、イサク、ヤコブの神の豊かさをも証明している。新約時代の教会について、パウロはこう書いている。「一つのからだには多くの器官があって、すべての器官が同じ働きはしないのと同じように、大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです」(ロマ1245)。大切なことは、他人の賜物をうらやましく思うのではなく、むしろ自分の賜物を活かし、自分にしか出来ない方法で、神に仕えることである。
創世記4928 は、イスラエル(ヤコブ)がおのおのにふさわしい祝福を与えたと記している。その祝福も、自分勝手に利己的な目的のために用いるなら、呪いとなることを覚えよう。モルデカイやエステル、それにパウロの例を見ると、彼らはその激しい気性を神に仕えるために用いた結果、祝福の(うつわ)となったことが分かる。ところが、サウル王の失敗や、士師記1921 章に出て来るようなベニヤミン族の失敗の例もある。神の手に(おちい)ったとき、その人の持っている賜物は最高に用いられる。私たちに関しては、「神は、私のどのような特徴をご自身の栄光のために用いようとしておられるのだろうか」と、自問自答してみよう。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより