進化論は嘘 295

 

                     創世記49812

 

8 ユダよ。兄弟たちはあなたをたたえ、あなたの手は(てき)のうなじの上にあり、あなたの父の子らはあなたを()(おが)む。

 

9 ユダは獅子の子。わが子よ。あなたは獲物によって成長する。雄獅子のように、また雌獅子のように、彼はうずくまり、身を伏せる。だれがこれを起こすことができようか。

 

10 王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにはシロが来て、国々の民は彼に従う。

 

11 彼はそのろばをぶどうの木につなぎ、その()ろばの子を、良いぶどうの木につなぐ。彼はその着物を、ぶどう酒で洗い、その衣をぶどうの血で洗う。

 

12 その目はぶどう酒によって(くも)り、その歯は(ちち)によって白い。

 

 

 

ユダ族の将来

 

          祝福を受けるユダ

 

ユダになって初めて、ヤコブの口から祝福の言葉が出て来る。ルベンから取り去られた長子(ちょうし)の権利の祝福は、ユダとヨセフに二分される。ユダは、12 部族の中での優位性(指導者の立場)を引き()ぎ、ヨセフは長子の権利を引き継ぐ。ユダ族には以下の5 つの祝福が約束された。
1)優位性。「ユダ」とは「たたえる」という意味である。意訳すると「称賛(しょうさん)よ、兄弟たちはあなたを称賛する」となる。ユダ族は186,400 人にもなり、民の先頭を進むようになる(民291014、士112 参照)。(2)敵に対する勝利。「あなたの手は敵のうなじの上にあり」2 サム2241、詩1840 参照)。(3)最強の部族。ライオンのイメージでその力が描かれている。獲物に(おそ)いかかる力、平安の内に伏す堂々たる姿などが、ユダ族の将来を象徴(しょうちょう)している(異邦人(いほうじん)の預言者バラムでさえも同じ預言を語っている。民249)。(4)王権。「つえはユダを(はな)れず、立法者のつえはその足の間を離れることなく、・・・」(口語訳)。これは重要なメシア預言である。「つえ」は「王権」(新改訳)、「王笏(おうしゃく)」(新共同訳)を指す言葉である。この時点で、イスラエルにはやがて王が現れることが預言された。初代の王サウルは、ベニヤミン族出身であった。民が王を求める動機とタイミングを間違えたので、ユダ族出身でない人物が王になるという悲劇(ひげき)が生じた。次に出た王が、ユダ族出身のダビデである。ユダ族の王権(支配権)は、ユダ族の中からメシアが登場する時まで続く。「シロ」とは「統治権がその人にあるお方」という意味で、メシアを指す(エゼ2127 参照)。「もろもろの民」(異邦人諸国)は、このメシアに従うようになる。それが成就(じょうじゅ)するのは、千年王国においてである。(5)物質的豊かさ。「ろばをぶどうの木につなぎ」は、ぶどうの木の力強さを、「雌ろばの子を、良いぶどうの木につなぐ」は、ぶどうの木が豊富にあることを表わしている。「着物をぶどう酒で洗う」は、ぶどう酒の豊富さを、「その衣をぶどうの血で洗う」は、メシアが(さば)きを行われることを示している。「その目はぶどう酒によって曇り」「その歯は乳によって白い」は、ぶどう酒と乳製品の豊富さの表現である。
ヤコブは、メシアの到来(とうらい)と救いの完成をはるかに(あお)ぎ見て、平安をいただいた。私たちはどうだろうか。私たちは、神の主権を認めているだろうか。主の再臨を待ち望みながら、日々の生活を送っているだろうか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより