進化論は嘘 258

 

                      創世記4058

 

5 さて、監獄(かんごく)に監禁されているエジプト王の献酌官(けんしゃくかん)と調理官とは、ふたりとも同じ夜にそれぞれ(ゆめ)を見た。その夢にはおのおの意味があった。

 

6 朝、ヨセフが彼らのところに行って、よく見ると、彼らはいらいらしていた。

 

7 それで彼は、自分の主人の家にいっしょに拘留(こうりゅう)されているこのパロの廷臣(ていしん)たちに(たず)ねて、「なぜ、きょうはあなたがたの顔色が悪いのですか」と言った。

 

8 ふたりは彼に答えた。「私たちは夢を見たが、それを解き明かす人がいない。」ヨセフは彼らに言った。「それを解き明かすことは、神のなさることではありませんか。さあ、それを私に話してください。」

 

 

 

ヨセフの親切

 

          心を開く2 人の囚人

 

献酌官長と調理官長の2 人が、同じ夜、それぞれ夢を見た。その夢にはおのおの意味があった。つまり、隠された意味があったということである。夢の背後には、神の摂理(せつり)の働きがある。神の摂理を活かすのは、人間の側の信仰による応答である。(1)ヨセフは、献酌官長と調理官長の様子が変化したことを読み取った。彼らは、いらいらしており、顔色もすぐれなかった。そこでヨセフは、「なぜ、きょうはあなたがたの顔色が悪いのですか」と尋ねた。(2)ヨセフは、付き人の責任の範囲を超えた気配りをしている。彼には、自分の問題から目を離して、他者を思いやる心があった。彼は、しもべでありながら、自由人でもあった。さらに、彼には自分から声をかける行動力があった。(3)痛みを感じている人は、声をかけられただけで励まされる。ヨセフの親切が、献酌官長と調理官長の心を開いたのである。

 

 

      夢の解き明かしを求める2 人の囚人

 

12 人の囚人(しゅうじん)は、見た夢の解き明かしをしてくれる人がいないので、(なや)んでいた。「私たちは夢を見たが、それを解き明かす人がいない」。(2)古代エジプトでは、夢には予言的な意味があると考えられていた。そのため、夢の解き明かしが研究され、夢占いを職業とする占い師たちがたくさん出た。しかし、獄中には占い師はいない。(3)ヨセフは、「それを解き明かすことは、神のなさることではありませんか。さあ、それを私に話してください」と答えた。彼は監獄の中でも、神の権威に対して絶対的な信頼を置いていたのである。彼は神に栄光を()し、自分に栄光が来ないための予防線を張っている。(4)聖書の中で夢の解き明かしをしている人物が2 人いる。ヨセフとダニエルである。彼らは、ともに異国にあって異教の王に仕えた。ヨセフが住んだエジプトでも、ダニエルが住んだバビロンでも、ともに夢の解き明かしについては大きな関心が払われていた。そのような状況の中で、彼らは、アブラハム、イサク、ヤコブの神のみが、真に権威を持ったお方であることを証言した。
神の摂理を活かすかどうかは、私たちの側の応答にかかっている。ヨセフを監獄から解放することのできる神は、私たちをも苦難から救い出すことがおできになる。神の摂理を活かす生き方とは、愛と信仰を第一として生きることである。隣人(りんじん)の必要に関心を払い、自分から行動を起こしているかどうか、自己吟味(じこぎんみ)をしてみよう。ヨセフは私たちの手本である。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより