進化論は嘘 246

 

                      創世記37511

 

5 あるとき、ヨセフは夢を見て、それを兄たちに告げた。すると彼らは、ますます彼を憎むようになった。

 

6 ヨセフは彼らに言った。「どうか私の見たこの夢を聞いてください。

 

7 見ると、私たちは畑で(たば)をたばねていました。すると突然、私の束が立ち上がり、しかもまっすぐに立っているのです。見ると、あなたがたの束が回りに来て、私の束におじぎをしました。」

 

8 兄たちは彼に言った。「おまえは私たちを治める王になろうとするのか。私たちを支配しようとでも言うのか。」こうして彼らは、夢のことや、ことばのことで、彼をますます憎むようになった。

 

9 ヨセフはまた、ほかの夢を見て、それを兄たちに話した。彼は、「また、私は夢を見ましたよ。見ると、太陽と月と十一の星が私を伏し(おが)んでいるのです」と言った。

 

10 ヨセフが父や兄たちに話したとき、父は彼をしかって言った。「おまえの見た夢は、いったい何なのだ。私や、おまえの母上、兄さんたちが、おまえのところに進み出て、地に伏しておまえを拝むとでも言うのか。」

 

11 兄たちは彼をねたんだが、父はこのことを心に留めていた。

 

 

 

2 つの夢

 

            最初の夢

 

ヨセフは、2 つの夢を見た。そしてそれを、そのまま家族に告げた。この時点でのヨセフは、「(はと)のようにすなお」ではあっても、「(へび)のようにさとく」という性質が欠けていた(マタ1016 参照)。彼は、人を疑うことを知らなかった。エジプトに売られて以降は、「蛇のようにさとく」という性質が身についてくる。
最初の夢は、「彼の麦の束がまっすぐに立ち上がり、兄たちの麦の束が、その回りに来ておじぎをした」というものであった。兄たちには、その意味はすぐに分かった。彼らはヨセフに、「おまえは私たちを治める王になろうとするのか。私たちを支配しようとでも言うのか」と言った。ヨセフに悪意はない。ただ判断が幼いだけである。この夢の結果、兄たちはますますヨセフを憎むようになった。

 

 

             次の夢

 

次の夢は、「太陽と月と11 の星がヨセフを伏し拝んでいる」というものであった。父ヤコブは、こう言った。「おまえの見た夢は、いったい何なのだ。私や、おまえの母上、兄さんたちが、おまえのところに進み出て、地に伏しておまえを拝むとでも言うのか」。太陽は父、月は母(ビルハ)、11 の星は11 人の兄弟たちのことである。ヤコブがヨセフを叱責(しっせき)した理由は、兄たちの怒りを静めるためである。と同時に、ヤコブはこのことを心に留めていた。これは、ルカ251でのマリヤの状態と同じである。「それからイエスは、いっしょに下って行かれ、ナザレに帰って、両親に仕えられた。母はこれらのことをみな、心に留めておいた」
この時点で、神がヨセフに2 つの夢を見させた理由は何か。(1)アブラハム、イサク、ヤコブは、神からの直接的な語りかけを受けた。(2)ヨセフの場合は、直接的な語りかけではなく、2 つの夢が与えられた。2 つの夢は、幾多(いくた)の困難に立ち向かおうとしているヨセフへの(はげ)ましである。これは、主イエスが十字架を忍ぶことができた理由と同じである。「・・・イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座(みざ)の右に着座されました」(ヘブ122
私たちには、神から与えられた夢や(まぼろし)があるだろうか。今、自分の人生を導いている究極的な力と動機がなんであるかを吟味(ぎんみ)してみよう。日々のデボーションによって、自分がどこから来て、どこへ行こうとしているかを確認する人は幸いである。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより