進化論歯嘘 245

 

                      創世記3734

 

3 イスラエルは、彼の息子たちのだれよりもヨセフを愛していた。それはヨセフが彼の年寄り子であったからである。それで彼はヨセフに、そでつきの長服を作ってやっていた。

 

4 彼の兄たちは、父が兄弟たちのだれよりも彼を愛しているのを見て、彼を憎み、彼と(おだ)やかに話すことができなかった。

 

 

 

父の偏愛

 

         老年になって生まれた子

 

「イスラエルは、彼の息子たちのだれよりもヨセフを愛していた」。ヤコブがヨセフを最も愛した理由は、「ヨセフが彼の年寄り子であったからである」。ヤコブは、ヨセフへの愛情表現として、非常に目立つことをした。「それで彼はヨセフに、そでつきの長服を作ってやっていた」。結果は火を見るよりも明らかである。

 

 

             長服

 

「そでつきの長服」について考えてみよう。ヘブル語では、「ケトニム・パスィム」である。「パス」とは「手のひら」のことで、それは、そでが手の先まである長服である。つまり、長子に着せる長服である。ここまでの創世記の物語を振り返ると、後継者選びがいかに難しいかが分かる。(1)アブラハムの場合は、イシュマエルかイサクかで問題になった。(2)イサクの場合は、エサウとヤコブの争いが起こった。(3)ヤコブの場合は、12 人の息子の中から選ばなければならないので、より一層困難が伴った。
レアの最初の4 人の子らは、後継者としてふさわしい人物であっただろうか。(1)長子ルベンは、創世記3522 で重大な罪を犯した。(2)次男のシメオンと三男のレビは、ディナ事件においてシェケムで暴虐(ぼうぎゃく)を働いた(34 章)。(3)四男のユダは、霊的に堕落(だらく)していた(38 章)。つまり、全員失格である。
そばめであるビルハとジルパから生まれた子らは、後継者候補からは除外された。そうなると、候補としては、最愛の妻ラケルの長子であるヨセフしかいない(ベニヤミンはまだ幼少であった)。ヤコブはこの時点ですでに、ヨセフを後継者に選ぶことを決めており、それが長服を与えるという行為になって表れたと思われる。兄たちは、ヨセフが後継者候補になっていることを(ねた)み、憤慨(ふんがい)した。「彼の兄たちは、父が兄弟たちのだれよりも彼を愛しているのを見て、彼を憎み、彼と穏やかに話すことができなかった」

 

イエスが裁判にかけられた理由もまた、「妬み」であった。「ピラトは、彼らがねたみからイエスを引き渡したことに気づいていたのである」(マタ2718)。ヨセフに起こったこと、また、キリストに起こったことは、私たちにも起こり得る。パウロはテモテにこう助言している。「確かに、キリスト・イエスにあって敬虔(けいけん)に生きようと願う者はみな、迫害を受けます」(2 テモ312)。しかし、いかなる迫害や逆境も、キリストにあっては(えき)に変えられる。神の時が来るのを待つための忍耐心を、主からいただこうではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより