進化論は嘘 238

 

                     創世記35915

 

9 こうしてヤコブがパダン・アラムから帰って来たとき、神は再び彼に現れ、彼を祝福された。

 

10 神は彼に仰せられた。「あなたの名はヤコブであるが、あなたの名は、もう、ヤコブと呼んではならない。あなたの名はイスラエルでなければならない。」それで彼は自分の名をイスラエルと呼んだ。

 

11 神はまた彼に仰せられた。「わたしは全能の神である。生めよ。ふえよ。一つの国民、諸国の民のつどいが、あなたから出て、王たちがあなたの(こし)から出る。

 

12 わたしはアブラハムとイサクに与えた地を、あなたに与え、あなたの後の子孫にもその地を与えよう。」

 

13 神は彼に語られたその所で、彼を離れて上られた。

 

14 ヤコブは、神が彼に語られたその場所に柱、すなわち、石の柱を立て、その上に注ぎのぶどう酒を注ぎ、またその上に油をそそいだ。

 

15 ヤコブは、神が自分と語られたその所をベテルと名づけた。

 

 

アブラハム契約の再確認

 

             5 回目の直接的啓示

 

ここでヤコブは、神からの直接的語りかけを受ける(これが5 回目)。彼が追い求めてきた祝福は、今や彼のものとなった。祝福の内容は、アブラハム契約の再確認である。(1)ヤコブからイスラエルへ、名前が変更された。これは、すでに啓示されていたことの再確認である。「あなたの名は、もう、ヤコブと呼んではならない」とは、「ヤコブという名だけではない」という意味である。これ以降彼は、ヤコブとイスラエルという2 つの名で呼ばれるようになる。(2)神はご自身を「わたしは全能の神である」と紹介された。「全能の神」とは、「エル・シャダイ」である。アブラハムが99 歳の時に、神はこの御名(みな)でご自身を表された(171)。私たちの信じている神は、全知全能の神である。そのことを思い、【主】をあがめようではないか。
次に、神の命令と約束が与えられる。(1「生めよ。ふえよ」とは、ヤコブの子どもたちへの命令である。(2「一つの国民、諸国の民のつどいが、あなたから出て」。一つの国民とはイスラエルの民のこと、諸国の民のつどいとは12 部族のことである。(3「王たちがあなたの腰から出る」。これは、176 でアブラハムに、1716 でサラに与えられた約束である。(4)さらに、土地の約束が続く。「わたしはアブラハムとイサクに与えた地を、あなたに与え、あなたの後の子孫にもその地を与えよう」。土地はヤコブの子孫に約束されると同時に、ヤコブ個人へも約束された。ちなみに、この約束が成就するのは、メシア的王国(千年王国)においてである。

 

 

          ヤコブの応答

 

ヤコブは感謝のしるしとして、そこに記念の石の柱を立て、その上に油を注いだ。以上のことは、創世記281822 の行為のくり返しであるが、そこに新しい要素が1 つ付け加えられた。それが、ぶどう酒を注ぐことである(神の顕現(けんげん)を記念して)。その行為によって、ベテルは文字どおり「神の家」(礼拝の場)となった。「ヤコブは、神が自分と語られたその所をベテルと名づけた」。これもまたくり返しの行為である。かつて彼は、その場所をベテルと名付けたが、今やその場所が、名実ともにベテル(神の家)となったのである。
神の愛と恵みは無限である。クリスチャン生活は、日々神の素晴らしさをより深く体験する生活である。私たちが神について知っているのは、ほんの一部にすぎないことを覚え、神との新しい出会いを日々期待しよう。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより