進化論は嘘 237

 

                      創世記3518

 

1 神はヤコブに(おお)せられた。「立ってベテルに上り、そこに住みなさい。そしてそこに、あなたが兄エサウからのがれていたとき、あなたに現れた神のために祭壇(さいだん)(きず)きなさい。」

 

2 それでヤコブは自分の家族と、自分といっしょにいるすべての者とに言った。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、着物を着替えなさい。

 

3 そうして私たちは立って、ベテルに上って行こう。私はそこで、私の苦難の日に私に答え、私の歩いた道に、いつも私とともにおられた神に祭壇を築こう。」

 

4 彼らは手にしていたすべての異国の神々と、耳につけていた耳輪とをヤコブに渡した。それでヤコブはそれらをシェケムの近くにある(かし)の木の下に(かく)した。

 

5 彼らが旅立つと、神からの恐怖が回りの町々に下ったので、彼らはヤコブの子らのあとを追わなかった。

 

6 ヤコブは、自分とともにいたすべての人々といっしょに、カナンの地にあるルズ、すなわち、ベテルに来た。

 

7 ヤコブはそこに祭壇を築き、その場所をエル・ベテルと呼んだ。それはヤコブが兄からのがれていたとき、神がそこで彼に現れたからである。

 

8 リベカのうばデボラは死に、ベテルの下手にある樫の木の下に(ほうむ)られた。それでその木の名はアロン・バクテと呼ばれた。

 

 

 

約束の履行

 

          神からの直接的啓示

 

ヤコブは、神からの啓示を受ける(4 回目の直接的啓示)。(1「立ってベテルに上り、そこに住みなさい」。これは、ある期間、ベテルに住めという命令である。(2「そしてそこに、あなたが兄エサウからのがれていたとき、あなたに現れた神のために祭壇を築きなさい」。これは、28 章のベテルの体験に言及(げんきゅう)したもので、あの時ヤコブは、「この石は神の家となり、…10 分の1 を必ずささげます」と神に約束した。
そこでヤコブは、家族と彼と一緒にいたすべての人に語りかけた。(1「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き・・・」。ヤコブの家には、ラケルが盗んできたテラフィムがあった。また、シェケムで手に入れた奴隷たちは、偶像礼拝者であった。(2「身をきよめ、着物を着替えなさい」。シェケムの奴隷たちは、清めを必要としていた。また、シメオンとレビの手と(ころも)は、血に()まっていた。(3「そうして私たちは立って、ベテルに上って行こう。私はそこで、私の苦難の日に私に答え、私の歩いた道に、いつも私とともにおられた神に祭壇を築こう」「私の苦難の日」とは、ラバンとエサウとの葛藤(かっとう)の日々を指している。

 

          一家の霊的清め

 

1)ヤコブの語りかけを聞いた者たちは、手にしていたすべての異国の神々をヤコブに渡した。また、耳に付けていた耳輪も渡した(偶像礼拝と関係した耳輪。ホセ213 参照)。「ヤコブはそれらをシケムの近くにある樫の木の下に()めた」(新共同訳)。訳語としては、「隠した」よりも、「()めた」のほうがよい。偶像は、死んでいるので埋葬することができる。(2)ヤコブの一家は旅立つが、カナン人たちはその後を追わなかった。神が彼らに恐怖(きょうふ)を与えたからである。(3)やがてヤコブはベテルに到着し、そこに祭壇を築き、その場所を「エル・ベテル」と呼んだ。「ベテルの神」という意味である。
ここで、リベカの乳母デボラが死んだ。リベカが死んで以降、デボラはパダン・アラムに行き、そこでヤコブの一家とともに住んでいたようである。彼女の遺体(いたい)は、ベテルの下手にある樫の木の下に葬られた。その木は、「アロン・バクテ」((なげ)きの樫)と呼ばれた。ここでは、ヤコブ一家の信仰のリバイバルの進行と同時に、デボラの死という悲しいことが起こっている。これが人生というものである。祝福と並行して悲劇が起こる。しかし信仰者は、いかなることが起こっても、神に信頼を置いて前進するのみである。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより