進化論は嘘 226

 

                      創世記314355

 

43 ラバンは答えてヤコブに言った。「娘たちは私の娘、子どもたちは私の子ども、群れは私の群れ、すべてあなたが見るものは私のもの。この私の娘たちのために、または娘たちが産んだ子どもたちのために、きょう、私は何ができよう。

 

44 さあ、今、私とあなたと契約を結び、それを私とあなたとの間の証拠としよう。」

 

45 そこで、ヤコブは石を取り、これを立てて石の柱とした。

 

46 ヤコブは自分の一族に言った。「石を集めなさい。」そこで彼らは石を取り、石塚(いしづか)を作った。こうして彼らは石塚のそばで食事をした。

 

47 ラバンはそれをエガル・サハドタと名づけたが、ヤコブはこれをガルエデと名づけた。

 

48 そしてラバンは言った。「この石塚は、きょう私とあなたとの間の証拠である。」それゆえ、その名はガルエデと呼ばれた。

 

49 またそれはミツパとも呼ばれた。彼がこう言ったからである。「われわれが互いに目が届かない所にいるとき、【主】が私とあなたとの間の見張りをされるように。

 

50 もしあなたが私の娘たちをひどいめに会わせたり、もし娘たちのほかに妻をめとったりするなら、われわれのところにだれもいなくても、神が私とあなたとの間の証人であることをわきまえていなさい。」

 

51 ラバンはまたヤコブに言った。「ご覧、この石塚を。そしてご覧、私があなたと私との間に立てたこの石の柱を。

 

52 この石塚が証拠であり、この石の柱が証拠である。敵意をもって、この石塚を越えてあなたのところに行くことはない。あなたもまた、この石塚やこの石の柱を越えて私のところに来てはならない。

 

53 どうかアブラハムの神、ナホルの神──彼らの父祖の神──が、われわれの間をさばかれますように。」ヤコブも父イサクの恐れる方にかけて誓った。

 

54 そうしてヤコブは山でいけにえをささげ、一族を招いて食事を共にした。食事をしてから彼らは山で一夜を明かした。

 

55 翌朝早く、ラバンは子どもたちと娘たちに口づけして、彼らを祝福した。それからラバンは去って、自分の家へ帰った。

 

 

 

ギルアデの契約

 

           ラバンの提案

 

ラバンは、契約を結ぶことを提案する。「そこで、ヤコブは石を取り、これを立てて石の柱とした。・・・彼らは石を取り、石塚を作った。こうして彼らは石塚のそばで食事をした」。(1)契約の締結(ていけつ)は、・ 石の柱(マツェイヴァ)を立て、・ 石塚(ガル)を作り、・ 契約の食事をするという順番で行われた。(2「ラバンはそれをエガル・サハドタと名づけたが、ヤコブはこれをガルエデと名づけた」「エガル・サハドタ」(アラム語)も「ガルエデ」も、「(あか)しの塚」という意味である。(3「またそれはミツパとも呼ばれた。彼がこう言ったからである。『われわれが互いに目が届かない所にいるとき、主が私とあなたとの間の見張りをされるように』」。ミツパとは、見張りの(とう)という意味である。石の柱と石塚とが境界線となり、互いにその境界線を越えないという約束がなされた。ラバンは、ヤコブがテラフィム持参で帰還し、財産を要求することを恐れたのである。

 

 

            契約締結

 

1「どうかアブラハムの神、ナホルの神──彼らの父祖の神──が、われわれの間をさばかれますように」。ナホルは偶像礼拝者であったが、ここでは、ラバンが「アブラハムの神、ナホルの神」という御名を使っている(ラバンは誤解して、その御名を使ったのである)。(2「ヤコブも父イサクの恐れる方にかけて誓った」とある。これで、ヤコブがテラフィムを持って財産の請求に行った場合の法的効力がなくなった。ただし、ヤコブはラケルがテラフィムを盗んだことを知らないのであるから、この誓いは彼には関係のないことである。(3「そうしてヤコブは山でいけにえをささげ、一族を招いて食事を共にした。・・・」。契約の食事に子どもたちが招かれている理由は、この契約の効力が子どもたちにも及ぶからである。これ以降、ヤコブの子どもたちがパダン・アラムに嫁を探しに行くことはなくなった。(4「翌朝早く、ラバンは子どもたちと娘たちに口づけして、彼らを祝福した。それからラバンは去って、自分の家へ帰った」。これは、非常に残念な別離である。なぜなら、これ以降、パダン・アラムの家族の記録は聖書から消え去るからである。ヤコブとの関係を保持することは、アブラハム契約の祝福にあずかる秘訣(ひけつ)であった。しかしラバンは、自らの強欲のゆえに、その祝福から離れて行った。私たちも、同じ過ちを犯すことのないように、自らの(たましい)を見張ろう。主イエスの内に留まることこそ、豊かな実をつける秘訣である。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより