進化論は嘘 213

創世記3018

1 ラケルは自分がヤコブに子を産んでいないのを見て、姉を嫉妬(しっと)し、ヤコブに言った。「私に子どもを下さい。でなければ、私は死んでしまいます。」

2 ヤコブはラケルに怒りを燃やして言った。「私が神に代わることができようか。おまえの胎内に子を宿らせないのは神なのだ。」

3 すると彼女は言った。「では、私のはしためのビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私のひざの上に子を産むようにしてください。そうすれば私が彼女によって子どもの母になれましょう。」

4 ラケルは女奴隷ビルハを彼に妻として与えたので、ヤコブは彼女のところに入った。

5 ビルハはみごもり、ヤコブに男の子を産んだ。

6 そこでラケルは、「神は私をかばってくださり、私の声を聞き入れて、私に男の子を(たまわ)った」と言った。それゆえ、その子をダンと名づけた。

7 ラケルの女奴隷ビルハは、またみごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。

8 そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。

 

ビルハの息子たち

            ラケルの嫉妬

ラケルは、4 人の息子を産んだレアに嫉妬した。「ラケルは自分がヤコブに子を産んでいないのを見て、姉を嫉妬し、ヤコブに言った。『私に子どもを下さい。でなければ、私は死んでしまいます』」。(1)彼女は、夫のヤコブに理不尽な要求を出した。これは、あたかもヤコブが子どもの誕生を妨害しているかのような言葉である。ヤコブは、最愛の妻であるラケルと床をともにする回数が最も多かったと思われるが、それでも彼女には子が与えられなかった。(2)ラケルの言葉には、皮肉が隠されている。彼女は、子を産まないなら死んでしまうと言ったが、後に彼女は、子を産まないからではなく、ベニヤミンを出産したために死ぬことになる。(3)ヤコブの返事は、決して優しいものではなかった。「私が神に代わることができようか。おまえの胎内に子を宿らせないのは神なのだ」。彼は、ラケルが子を産まないことの背後に、神の摂理が働いていることを見ていた。

           ラケルの女奴隷ビルハ

失望したラケルは、自分の女奴隷ビルハをヤコブに差し出した。かつてサラがアブラハムにしたのと同じことをしたのである。ビルハから誕生した息子は、法的にはラケルの息子となる。誕生した息子に名前をつけるのは、ラケルである。以上のことは、ハムラビ法典の規定通りである。
1)ビルハの最初の息子は、ダンである。「ビルハはみごもり、ヤコブに男の子を産んだ。そこでラケルは、『神は私をかばってくださり、私の声を聞き入れて、私に男の子を賜った』と言った。それゆえ、その子をダンと名づけた」。ダンは、ラケルが女奴隷を通して得た最初の息子(ヤコブの5 番目の息子)である。ダンとは、「裁く(正しく裁定する)」という意味である。
2)ビルハの2 番目の息子は、ナフタリである。「ラケルの女奴隷ビルハは、またみごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。そこでラケルは、『私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った』と言って、その子をナフタリと名づけた」。ナフタリは、ラケルが女奴隷を通して得た2 番目の息子(ヤコブの6 番目の息子)である。ナフタリとは、「争う」という意味である。
神は私たちを公平に扱ってくださるお方である。夫に多く愛されていたラケルは、女奴隷によって2 人の息子を得ることになった。神は、私たちの必要をご存じで、最善の方法とタイミングで関わって下さる。私たちに必要なのは、信仰に基づく忍耐である。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより