進化論は嘘 207

 

                       創世記2918

 

1 ヤコブは旅を続けて、東の人々の国へ行った。

 

2 ふと彼が見ると、野に一つの井戸があった。そしてその井戸のかたわらに、三つの羊の群れが伏していた。その井戸から群れに水を飲ませることになっていたからである。その井戸の口の上にある石は大きかった。

 

3 群れが全部そこに集められたとき、その石を井戸の口からころがして、羊に水を飲ませ、そうしてまた、その石を井戸の口のもとの所に戻すことになっていた。

 

4 ヤコブがその人たちに、「兄弟たちよ。あなたがたはどこの方ですか」と尋ねると、彼らは、「私たちはハランの者です」と答えた。

 

5 それでヤコブは、「あなたがたはナホルの子ラバンをご存じですか」と尋ねると、彼らは、「知っています」と答えた。

 

6 ヤコブはまた、彼らに尋ねた。「あの人は元気ですか。」すると彼らは、「元気です。ご(らん)なさい。あの人の娘ラケルが羊を連れて来ています」と言った。

 

7 ヤコブは言った。「ご覧なさい。日はまだ高いし、群れを集める時間でもありません。羊に水を飲ませて、また行って、群れをお飼いなさい。」

 

8 すると彼らは言った。「全部の群れが集められるまでは、そうできないのです。集まったら、井戸の口から石をころがし、羊に水を飲ませるのです。」

 

 

 

目的地に到着するヤコブ

 

           ヤコブの確信

 

夢で神からの語りかけを受けたヤコブは、確信を持って先に進む。「ヤコブは旅を続けて」を直訳すると、「ヤコブは彼の足を上げた」となる。神の啓示を受けた結果、彼の全身に新しい力がみなぎっていたのである。彼は3 つの確信を得た。(1)自分はアブラハム契約の継承者となった。(2)神がともにいて、すべての必要を満たしてくださる。(3)自分は、必ず、カナンの地に帰還することができる。
これで、恐れていた兄エサウとの確執(かくしつ)は、当面は問題ではなくなった。彼は足取りも軽く、「東の人々の国へ行った」。それは、アラム・ナハライムのことである。カナンの地から見ると東の方角にあるので、「東の人々の国」と呼ばれている。私たちも、次のステップが見えない時は、疲れを覚え、足取りが重くなる。しかし、神から確信が与えられると、新しい力に満たされる。

 

 

            井戸の発見

 

「ふと彼が見ると、野に一つの井戸があった」。ヤコブは、井戸を見つけることができたら、その土地の羊飼いたちから情報を収集できると思っていたに違いない(アブラハムのしもべが井戸のそばでリベカに会った話を、何度も聞かされていたはずである)。ついに、ひとつの井戸を見つけることができた。その井戸の上には、大きな石が置いてあった。土地の羊飼いたちが羊に水を飲ませる手順は、次のようになっていた。・羊の群れを全部井戸のそばに集める。・次に、石を井戸の口から転がす。・それから羊に水を飲ませる。・それが終わると、石を井戸の口のもとの所に戻す。この手順は、時間ばかり浪費する効率の悪いものであった。あとでヤコブは、「ご覧なさい。日はまだ高いし、群れを集める時間でもありません。羊に水を飲ませて、また行って、群れをお飼いなさい」と助言するが、習慣に縛られている羊飼いたちは、その助言を受け入れようとはしなかった。
ヤコブと羊飼いたちの会話を見てみよう。「兄弟たちよ。あなたがたはどこの方ですか」「私たちはハランの者です」。これで、ハランに到着したことが分かった。「あなたがたはナホルの子ラバンをご存じですか」「知っています」「あの人は元気ですか」「元気です。ご覧なさい。あの人の娘ラケルが羊を連れて来ています」。ここでも、神の摂理が働いていた。ヤコブの将来の妻ラケルが、よいタイミングでその井戸にやって来たのである。神は、ご自身に忠実な者のために摂理的に働き、道を開いてくださる。ハレルヤ!

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより