進化論は嘘 196

 

                      創世記263435

 

34 エサウは四十歳になって、ヘテ人ベエリの娘エフディテとヘテ人エロンの娘バセマテとを妻にめとった。

 

35 彼女たちはイサクとリベカにとって(なや)みの種となった。

 

エサウの結婚

 

           40 歳になって

 

イサクの生涯の記述が終わり、物語はイサクの2 人の息子に移って行く。この箇所(かしょ)では、エサウの結婚が取り上げられている。
「エサウは四十歳になって、ヘテ人ベエリの娘エフディテとヘテ人エロンの娘バセマテとを妻にめとった」。(1)エサウは40 歳で結婚した。この時のイサクの年齢は、100 歳である。(2)アブラハムは、100 歳の時にイサクという息子を得たが、それが「約束の子」の誕生であった。(3)イサクは、100 歳の時に2 人の義理の娘を得た。それがエサウの妻たちである。1 人は、ヘテ人ベエリの娘エフディテ(あるいはユディト。ユダの女性形、「(ほまれ)」の意)。もう1 人は、ヘテ人エロンの娘バセマテ(「香り」の意)。この2 人はヘテ人であるが、ともにセム系の名前を持っていた。

 

 

           両親の悩みの種

 

この結婚は、両親にとっては悩みの種となった。何がまずかったのか。(1)すでに見たように、エサウは霊的資質に欠けていた。彼は、平気で長子の権利を売り渡すような世俗的な人物である。物質的祝福には興味があっても、霊的祝福には無関心な男である。(2)エサウには、アブラハム契約への関心がなかった。それゆえ彼は、土地の娘たちと結婚するという選びをしたのである。霊的資質に富んだ家系を保持することは、彼の眼中にはなかった。(3)しかし、アブラハム、イサクと2 代続けて継承されてきたアブラハム契約は、単にイサク一家の将来を左右するだけではない。この契約は、人類全体の将来にかかわるものである。その重要性を理解しない者には、アブラハム契約の継承者としての資格はない。(4)エサウが妻にしたヘテ人の娘たちもまた、霊的資質に欠けた者たちであった。「アブラハム、イサクの神」を無視した生き方は、イサクとリベカの心に痛みと悩みをもたらした。この結婚を通しても、エサウの現世的な資質が見えてくる。

 

私たちは、生まれながらに物質による満たしや感動を求める者であるが、いかに物質的に満たされたとしても、その感動は一時的であり、長続きはしない。しかし、神に信頼し、神とともに生きる人生には、最高の冒険と感動がある。神の御心に従って生きる者は、時とともにますます深い喜びを味わうようになる。その喜びは、この世が与える喜びとは異なる。エサウの失敗から教訓を学ぼうではないか。神からの祝福を第一に求める人こそ、人生の勝利者となる。私たちの模範(もはん)は、アブラハムであり、イサクであり、ヤコブである。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより