進化論は嘘 193

 

                    創世記261217

 

 

12 イサクはその地に種を()き、その年に百倍の収穫(しゅうかく)を見た。【主】が彼を祝福してくださったのである。

 

13 こうして、この人は富み、ますます栄えて、非常に裕福になった。

 

14 彼が羊の群れや、牛の群れ、それに多くのしもべたちを持つようになったので、ペリシテ人は彼をねたんだ。

 

15 それでペリシテ人は、イサクの父アブラハムの時代に、父のしもべたちが掘ったすべての井戸に土を満たしてこれをふさいだ。

 

16 そうしてアビメレクはイサクに言った。「あなたは、われわれよりはるかに強くなったから、われわれのところから出て行ってくれ。」

 

17 イサクはそこを去って、ゲラルの谷間に天幕を張り、そこに住んだ。

 

 

 

イサクを恐れるアビメレク

 

          祝福を受けるイサク

 

 

神の命令に従ってゲラルに留まったイサクは、種々の恵みを経験する。具体的には、次の3 つの分野での祝福が与えられた。(1)農業における祝福。「イサクはその地に種を蒔き、その年に百倍の収穫を見た。主が彼を祝福してくださったのである」。イサクにとって農業は新しい(こころ)みである。アブラハムの一家は、それまでは遊牧民として生計を立てていた。イサクの代になって、一家は定住生活に入り、農業を仕事の中に取り入れたようである。農業では新参者のイサクが、なんと百倍の収穫を見た。神がともにおられるという約束は、ここでも成就したのである。ききんにもかかわらず、百倍の収穫があったのは、神の祝福以外の何ものでもない。(2)個人的繁栄(はんえい)「こうして、この人は富み、ますます栄えて、非常に裕福になった」。英語で言うと、イサクは、「グレイト、グレイター、グレイテスト」となっていったのである。(3)富。「彼が羊の群れや、牛の群れ、それに多くのしもべたちを持つようになったので」とある。

 

 

         ペリシテ人のねたみ

 

 

イサクが祝福を受けた結果、よくないことが起こった。(1「ペリシテ人は彼をねたんだ」。他人の成功をねたむ者は、どこにでもいる。(2)ペリシテ人のねたみは、外的行為となって爆発した。「それでペリシテ人は、イサクの父アブラハムの時代に、父のしもべたちが掘ったすべての井戸に土を満たしてこれをふさいだ」。ききんという背景のもとで、命の水の(みなもと)が断たれたのであるから、イサクにとっては相当な痛手(いたで)である。(3)その上アビメレクが、イサクにその地を去るように要請(ようせい)した。「あなたは、われわれよりはるかに強くなったから、われわれのところから出て行ってくれ」。(4)イサクは争うのではなく、その地を去ることにした。「イサクはそこを去って、ゲラルの谷間に天幕を張り、そこに住んだ」「ゲラルの谷間」とは、ワジ・ゲラルである。

 

約束の地の所有権を約束されたイサクが、その地を去って放浪(ほうろう)することになった。土地を所有するという約束の成就(じょうじゅ)は、まだ先のことである。しかしイサクは、希望を失うことなく、新しい機会と祝福を求めて出て行った。イサクの楽天主義から教訓を学ぼう。彼の楽天主義の背後には、自らがアブラハム契約の継承者であるという確信と、【主】の守りに対する信頼とがある。人生は思いどおりにはならない。最後に勝利者となるのは、信仰による楽天主義者である。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより