進化論は嘘 184

 

                      創世記25711

 

 

7 以上は、アブラハムの一生の年で、百七十五年であった。

 

8 アブラハムは平安な老年を迎え、長寿を(まっと)うして息絶えて死に、自分の民に加えられた。

 

9 彼の子らイサクとイシュマエルは、彼をマクペラのほら穴に葬った。このほら穴は、マムレに面するヘテ人ツォハルの子エフロンの畑地の中にあった。

 

10 この畑地はアブラハムがヘテ人たちから買ったもので、そこにアブラハムと妻サラとが葬られたのである。

 

11 アブラハムの死後、神は彼の子イサクを祝福された。イサクはベエル・ラハイ・ロイの近くに住みついた。

 

 

 

アブラハムの死

 

        長寿を全うしたアブラハム

 

 

この箇所で、第6 のトルドット「テラの歴史」が終了する。(1)アブラハムは、175 歳で死んだ。これは、創世記1515 の成就である。「あなた自身は、平安のうちに、あなたの先祖のもとに行き、長寿を全うして葬られよう」。(2)当時イサクは75 歳、イサクの息子のエサウとヤコブは15 歳であった。アブラハムは、孫を見ることができたのである。(3)創世記の記述は、必ずしも時間順ではない。1つの物語を終了させてから、他の物語に入るのが創世記の手法である。
「アブラハムは平安な老年を迎え、長寿を全うして息絶えて死に、自分の民に加えられた」。(1「自分の民に加えられた」とは、霊的に先祖たちがいるところに移ったという意味である。(2)この用語から、アブラハムの時代には「死後のいのちへの信仰」があったことが分かる。「死後のいのちへの信仰」こそ、地上生涯を立派に生きるための動機であり、力である。私たちもまた、イエス・キリストにあって、その確信を持つ者たちである。なんという幸いであろうか。(3)イサクとイシュマエルが、アブラハムをマクペラの墓地に葬った。その墓には、妻のサラが葬られていた。アブラハムは、自分の子孫の将来はカナンの地にしかないとの信仰の告白として、マクペラの墓地を買い取っていたが、彼自身が、その墓に葬られたのである。
「アブラハムの死後、神は彼の子イサクを祝福された。イサクはベエル・ラハイ・ロイの近くに住みついた」。(1)これまでは、イサクはアブラハムの家族の一員であるがゆえに、神からの祝福を受けていた。(2)父の死後、イサクはアブラハム契約の継承者として、神から直接祝福を受けるようになる。(3)ベエル・ラハイ・ロイは、主の御使いがハガルに現れ、イシュマエルの誕生を告げた場所であるが、ここは、イシュマエルではなく、イサクが所有するようになった。

 

 

           死後のいのち

 

 

「自分の民に加えられた」という表現は、死後のいのちの希望を示している。この表現は、モーセの五書に10 回出てくる。以下の箇所がそれである。 創世記258(アブラハム)、 2517(イシュマエル)、 3529(イサク)、 4929(ヤコブ)、 4933(ヤコブ)、 民数記2024(アロン)、 2026(アロン)、 2713(モーセ)、 312(モーセ)、 申命記3250(アロンとモーセ)。人生の成否は、死後のいのちを確信するかどうかにかかっていることを覚えよう。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより