進化論は嘘 177

 

                     創世記241527

 

 

15 こうして彼がまだ言い終わらないうちに、見よ、リベカが水がめを肩に載せて出て来た。リベカはアブラハムの兄弟ナホルの妻ミルカの子ベトエルの娘であった。

 

16 この娘は非常に美しく、処女で、男が触れたことがなかった。彼女は泉に降りて行き、水がめに水を満たし、そして上がって来た。

 

17 しもべは彼女に会いに走って行き、そして言った。「どうか、あなたの水がめから、少し水を飲ませてください。」

 

18 すると彼女は、「どうぞ、お飲みください。だんなさま」と言って、すばやく、その手に水がめを取り降ろし、彼に飲ませた。

 

19 彼に水を飲ませ終わると、彼女は、「あなたのらくだのためにも、それが飲み終わるまで、水を汲んで差し上げましょう」と言った。

 

20 彼女は急いで水がめの水を水ぶねにあけ、水を汲むためにまた井戸のところまで走って行き、その全部のらくだのために水を汲んだ。

 

21 この人は、【主】が自分の旅を成功させてくださったかどうかを知ろうと、黙って彼女を見つめていた。

 

22 らくだが水を飲み終わったとき、その人は、重さ一ベカの金の(かざ)り輪と、彼女の腕のために、重さ十シェケルの二つの金の腕輪(うでわ)を取り、

 

23 (たず)ねた。「あなたは、どなたの娘さんですか。どうか私に言ってください。あなたの父上の家には、私どもが泊めていただく場所があるでしょうか。」

 

24 彼女が答えた。「私はナホルの妻ミルカの子ベトエルの娘です。」

 

25 そして言った。「私たちのところには、わらも、飼料もたくさんあります。それにまたお泊まりになる場所もあります。」

 

26 そこでその人は、ひざまずき、【主】を礼拝して、

 

27 言った。「私の主人アブラハムの神、【主】がほめたたえられますように。主は私の主人に対する恵みとまこととをお捨てにならなかった。【主】はこの私をも途中つつがなく、私の主人の兄弟の家に導かれた。」

 

 

 

リベカの登場

 

            祈りの答え

 

リベカが、水がめを肩に載せて出て来た。タイミングは、「しもべの祈りが終わらないうちに」(新共同訳)である。ここに神の摂理的な導き(天使の働き)がある。(1「リベカはアブラハムの兄弟ナホルの妻ミルカの子ベトエルの娘であった」。ベトエルとイサクは、従兄弟に当たる。イサクから見ると、リベカは従兄弟の娘に当たる女性である。(2「この娘は非常に美しく、処女で、男が触れたことがなかった」。イサクの母のサラも、同じように美しい女性だった(創1211)。(3「処女で、男が触れたことがなかった」という表現は、言葉のくり返しのように感じられので、若干の説明を加える。ここで「処女」と訳されているヘブル語は、「ベツラー」である。「処女」と訳される別の言葉としては、「アルマー」がある。有名な聖句イザヤ714 では、この「アルマー」が使われている。もし「処女性」を強調したいのであれば、「アルマー」のほうが、それにふさわしい言葉である。「ベツラー」は、年齢と状態を表す言葉である。そのため「男が触れたことがなかった」という補足が必要だったのだ。

 

           リベカのテスト

 

 

しもべは、彼女に会いに走って行った。これは、緊急性を表している。次にしもべは、彼女を試すための質問をした。「どうか、あなたの水がめから、少し水を飲ませてください」。彼女は、水をアブラハムのしもべに与えたが、この行為は、当時の習慣では普通のことなので、「しるし」ではない。次に、彼女からある申し出をした。これが「しるし」である。「あなたのらくだのためにも、それが飲み終わるまで、水を汲んで差し上げましょう」。らくだは、最大80 リットルの水を飲むことができると言われている。ここでは、10 頭のらくだが、平均50 リットルの水を飲んだとしよう。すると、合計500 リットルの水が必要になる。リベカが一時に運んだ水の量を25 リットルだとすると、水がめの重さも含めて約30 キロとなる。この計算によれば、リベカは20 回も井戸と水ぶねの間を往復したことになる。
しもべは、この娘が祈りの答えであるかどうか、慎重に観察した。そしてついに、彼女はテストに合格したのである。リベカは、自発的にらくだに水を飲ませることによって、自ら祈りの答えとなった。彼女の愛と献身的な行為が、運命の道を切り開いたのである。リベカの姿勢から、どのような教訓を学ぶことができるか、黙想してみよう。自分が祈りの答えとなるような人生を歩もうではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより