進化論は嘘 174

 

                      創世記2419

 

1 アブラハムは年を重ねて、老人になっていた。【主】は、あらゆる面でアブラハムを祝福しておられた。

 

2 そのころ、アブラハムは、自分の全財産を管理している家の最年長のしもべに、こう言った。「あなたの手を私のももの下に入れてくれ。

 

3 私はあなたに、天の神、地の神である【主】にかけて誓わせる。私がいっしょに住んでいるカナン人の娘の中から、私の息子の妻をめとってはならない。

 

4 あなたは私の生まれ故郷に行き、私の息子イサクのために妻を迎えなさい。」

 

5 しもべは彼に言った。「もしかして、その女の人が、私についてこの国へ来ようとしない場合、お子を、あなたの出身地へ連れ戻さなければなりませんか。」

 

6 アブラハムは彼に言った。「私の息子をあそこへ連れ帰らないように気をつけなさい。

 

7 私を、私の父の家、私の生まれ故郷から連れ出し、私に誓って、『あなたの子孫にこの地を与える』と約束して(おお)せられた天の神、【主】は、御使いをあなたの前に(つか)わされる。あなたは、あそこで私の息子のために妻を迎えなさい。

 

8 もし、その女があなたについて来ようとしないなら、あなたはこの私との誓いから解かれる。ただし、私の息子をあそこへ連れ帰ってはならない。」

 

9 それでしもべは、その手を主人であるアブラハムのももの下に入れ、このことについて彼に誓った。

 

 

 

イサクの嫁探し(1

 

        アブラハムの最大の関心事

 

当時アブラハムは、140 歳になっていた。「主は、あらゆる面でアブラハムを祝福しておられた」。これは、アブラハム契約の祝福が成就していたことを示している。土地の約束を除いては、霊的、物質的祝福がアブラハムに与えられていたのである。老年になったアブラハムの最大の関心事は、イサクの嫁をどうするかということであった。そこで彼は、しもべに語りかけた。(1)このしもべは、家の最年長のしもべで、アブラハムの全財産を管理していた。(2)このしもべの名は、ダマスコのエリエゼルだと思われる。創世記152 に、彼の名が出ていた。「そこでアブラムは申し上げた。『神、主よ。私に何をお与えになるのですか。私には子がありません。私の家の相続人は、あのダマスコのエリエゼルになるのでしょうか』」。もしイサクが誕生していなければ、彼が相続人となっていたのである。しかし、イサク誕生とともに、その可能性は消えた。それでも彼は、苦々しい思いを抱くことがなかった。神は、このようなしもべをお用いになる。

 

          

         忠実なしもべの使命

 

ダマスコのエリエゼルに、イサクの嫁探しという使命が与えられた。アブラハムがいかにエリエゼルを信頼していたかが分かる。(1)契約のための儀式が行われた。アブラハムはしもべに、「あなたの手を私のももの下に入れてくれ」と言った。これは婉曲法(えんきょくほう)で、生殖器(せいしょくき)()れることを意味する。この行為は、今から結ばれる契約が厳粛(げんしゅく)なものであることを示している。不履行(ふりこう)の場合は、子どもたちが復讐(ふくしゅう)するという意味が込められている(割礼(かつれい)の儀式に匹敵(ひってき)するものである)。(2)この契約には証人が立てられた。「私はあなたに、天の神、地の神である主にかけて誓わせる」。つまり、神が証人だということである。(3)誓いの内容は、「カナン人の娘の中から、イサクの妻を見つけてはならない」ということと、「生まれ故郷(アラム)の親族のもとに行き、そこから嫁を迎える」ということである(親族の情報が創222024 で与えられていた)。アブラハムは、カナン人との雑婚を恐れた。雑婚によって、土地の相続権を放棄(ほうき)する結果になるかもしれないと考えたからである。
アブラハムとしもべの信頼関係から、教訓を学ぼう。アブラハムのしもべは、主人の代理人として派遣(はけん)された。彼は、主人の祝福だけを願った。私たちも、神の御名があがめられることだけを願い、神の代理人としてこの世に出て行こうではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより