進化論は嘘 168

 

                     創世記221519

 

15 それから【主】の使いは、再び天からアブラハムを呼んで、

 

16 仰せられた。「これは【主】の御告げである。わたしは自分にかけて誓う。あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を()しまなかったから、

 

17 わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。

 

18 あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」

 

19 こうして、アブラハムは、若者たちのところに戻った。彼らは立って、いっしょにベエル・シェバに行った。アブラハムはベエル・シェバに住みついた。

 

 

 

アブラハム契約の再確認

 

           5 回目の確認

 

アブラハムが雄羊を全焼のいけにえとしてささげ終わった時、【主】の使いがアブラハムに語りかけた。その内容は、アブラハム契約の再確認である。これは5 回目で、最後の、アブラハム契約の再確認となっている。(1「わたしは自分にかけて誓う」。これは、神にとって考え得る最も厳粛(げんしゅく)な誓いである。これ以上の誓いはない。(2)神が誓われる理由は、アブラハムがひとり子を()しまずに神にささげたからである。彼は、その生涯における最後で、最大のテストに合格したのである。

 

            4 つの約束

 

神はアブラハムに4 つの約束を与えた(すでに約束されていた内容の要約と確認である)。・わたしは確かにあなたを大いに祝福し、・あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。・そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。・あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。
4 の約束の中には、異邦人(いほうじん)の祝福が含まれている。異邦人の祝福は、創世記12 章のアブラムの召しの段階から約束されていたことである。「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される」(創123)。この約束どおりに、私たち異邦人は、アブラハムの子孫であるメシア(イエス)の贖罪(しょくざい)の死によって罪の赦しと永遠のいのちを受けるようになった。
アブラハム契約は、創世記以降の歴史の展開を導く大原則である。また、聖書預言を解く(かぎ)ともなる。(1)出エジプトの出来事は、アブラハム契約のゆえに起こることである(出22225)。モーセがイスラエルの民のためにとりなしの祈りをささげるのは、アブラハム契約があるからである(出321114)。(2)新約聖書では、マリアがメシアの誕生とアブラハム契約を結び付けている(ルカ154556873)。(3)ガラテヤ人への手紙31518 は、モーセ契約とアブラハム契約を比較し、前者は一時的であり、後者は永遠であると教えている。
以上の例から分かるように、アブラハム契約は、聖書全体を貫く大原則である。ユダヤ的視点から聖書を読むとは、アブラハム契約を鍵として聖書を解釈することでもある。聖書の神は、契約の神である。そのことが分からなければ、聖書のメッセージを有機的に読むことは不可能である。契約を守られる神の御名をたたえよう。神の約束に信頼をおく者は幸いである。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより