進化論は嘘 149

 

                     創世記181621

 

16 その人たちは、そこを立って、ソドムを見おろすほうへ上って行った。アブラハムも彼らを見送るために、彼らといっしょに歩いていた。

 

17 【 主】はこう考えられた。「わたしがしようとしていることを、アブラハムに(かく)しておくべきだろうか。

 

18 アブラハムは必ず大いなる強い国民となり、地のすべての国々は、彼によって祝福される。

 

19 わたしが彼を選び出したのは、彼がその子らと、彼の後の家族とに命じて【主】の道を守らせ、正義と公正とを行わせるため、【主】が、アブラハムについて約束したことを、彼の上に成就するためである。」

 

20 そこで【主】は仰せられた。「ソドムとゴモラの叫びは非常に大きく、また彼らの罪はきわめて重い。

 

21 わたしは下って行って、わたしに届いた叫びどおりに、彼らが実際に行っているかどうかを見よう。わたしは知りたいのだ。」

 

 

 

裁きの啓示

 

啓示の前提

 

 

3 人の人たちはソドムを見おろすほうへ移動し、アブラハムは、当時の習慣(しゅうかん)に従って途中まで彼らを見送った。その時神は、「わたしがしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか」と自問された。答えは、もちろん「(いな)」である。そこで神は、裁きの啓示をアブラハムにお与えになった。啓示を与えた理由が、1819 節に記されている。
1)啓示の理由は、アブラハム契約である。「アブラハムは必ず大いなる強い国民となり、地のすべての国々は、彼によって祝福される」。アブラハムから出る国は強くなり、地上の諸国民は彼によって祝福されるというのが、アブラハム契約の内容である。しかし今、その諸国民の中から、4 つの町(ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイム)からなる一つの国が除外されようとしている(ツォアルだけは裁きを免れる)。(2)啓示のもうひとつの理由は、アブラハムの霊的資質である。口語訳は19 節をこう訳している。「わたしは彼が後の子らと家族とに命じて主の道を守らせ、正義と公道とを行わせるために彼を知ったのである。」。この訳の良い点は、「彼を知ったのである」と訳されていることである。ヘブル語の「知る」とは、「経験的に知る」、「親密に知る」という意味である(創3541 参照)。つまり、神はアブラハムの霊的状態を、経験的に知っておられたということである。それゆえ彼は、「神の友」と呼ばれた(イザ418、ヨハ1515、ヤコ223)。私たちは、神からどのように知られているだろうか。「神の友」と呼ばれる人は幸いである。

 

 

啓示の内容

 

 

実際の啓示が2021 節に記されている。(1「ソドムとゴモラの叫びは非常に大きく、また彼らの罪はきわめて重い」。これは、ソドムとゴモラの罪を糾弾(きゅうだん)する声が大きいという意味である。(2「わたしは下って行って、わたしに届いた叫びどおりに、彼らが実際に行っているかどうかを見よう。わたしは知りたいのだ」。これは、神がソドムとゴモラの罪について無知であったという意味ではない。神は細部まで観察し、罪の内容を十分知った上で、裁きを下されるのだということが示されている。
パウロはこう警告している。「思い違いをしてはいけません。神は(あなど)られるような方ではありません。人は種を()けば、その刈り取りもすることになります」(ガラ67)。私たちに関しては、二心を持った歩みではなく、神の友としての歩みを志そうではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより