進化論は嘘 148

 

                     創世記18915

 

 

9 彼らはアブラハムに尋ねた。「あなたの妻サラはどこにいますか。」それで「天幕の中にいます」と答えた。

 

10 するとひとりが言った。「わたしは来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには、男の子ができている。」サラはその人のうしろの天幕の入口で、聞いていた。

 

11 アブラハムとサラは年を重ねて老人になっており、サラには普通の女にあることがすでに止まっていた。

 

12 それでサラは心の中で笑ってこう言った。「老いぼれてしまったこの私に、何の楽しみがあろう。それに主人も年寄りで。」

 

13 そこで、【主】がアブラハムに仰せられた。「サラはなぜ『私はほんとうに子を産めるだろうか。こんなに年をとっているのに』と言って笑うのか。

 

14 【主】に不可能なことがあろうか。わたしは来年の今ごろ、定めた時に、あなたのところに戻って来る。そのとき、サラには男の子ができている。」

 

15 サラは「私は笑いませんでした」と言って打ち消した。恐ろしかったのである。しかし主は仰せられた。「いや、確かにあなたは笑った。」

 

 

 

サラへの約束

 

不信仰の苦笑

 

 

食事を終えた3 人の人がアブラハムに、「あなたの妻サラはどこにいますか」(たず)ねた。彼らは、サラという新しい名前を知っていた。この質問は、サラの注意を引くためになされたものである。質問したのは3 人(複数)であるが、約束のことばを語るのはひとり(単数)である。「わたしは来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには、男の子ができている」10節)。この人は、1314 節になると、「【主】(ヤハウェ)」と呼ばれている。つまり、この約束を与えたのは、神ご自身だということである。「来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます」とは、再び姿を現すということではなく、約束が必ず成就するという意味である。約束の内容は、サラから男の子が誕生するということである。これは、創世記1721 でアブラハムに語られた約束と同じものである。このことから、17 章と18 章の間にはわずかの時間しか経過していないことが分かる。
アブラハムは、神の約束を信じたが、サラにはまだその信仰がなかった。約束のことばを聞いた時の彼女の反応は、「不信仰の苦笑」であった。彼女は、老齢(ろうれい)出産は不可能だという理性的な判断を下したのである。

 

 

全知全能の神

 

 

【主】はアブラハムに、「サラはなぜ『私はほんとうに子を産めるだろうか。こんなに年をとっているのに』と言って笑うのか」とお語りになった。これは、神が全知全能であることを示している。さらに【主】は、「【主】に不可能なことがあろうか」とアブラハムとサラに挑戦された。「不可能」と訳された言葉は、ヘブル語では「ペレ」である。これは神に関してのみ使われる言葉で、その意味は英語の「ワンダフル」と同じである(士1318、詩1396、イザ962829 参照)。「【主】に不可能なことがあろうか」は、新約聖書にも出てくる大いなる問いかけである(ルカ137、マタ1926 参照)。サラは恐ろしくなり、「私は笑いませんでした」と言って打ち消した。サラの恐れは、【主】が彼女の心の中を見通しておられることから来る恐れである。彼女は、人間を超越(ちょうえつ)した全知全能の神に()れたのである。
困難な状況に遭遇(そうぐう)したなら、「【主】に不可能なことがあろうか」と自問自答してみよう。私たちは弱い者であるが、信仰によって神の(はげ)ましを受けることができる。それがいかなる困難や誘惑(ゆうわく)であっても、神はそこから私たちを救うことがおできになる。神に不可能なことは何ひとつない。

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより