進化論は嘘 145

 

                     創世記171521

 

 

15 また、神はアブラハムに仰せられた。「あなたの(つま)サライのことだが、その名をサライと呼んではならない。その名はサラとなるからだ。

 

16 わたしは彼女を祝福しよう。確かに、彼女によって、あなたにひとりの男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福する。彼女は国々の母となり、国々の民の王たちが、彼女から出て来る。」

 

17 アブラハムはひれ伏し、そして笑ったが、心の中で言った。「百歳の者に子どもが生まれようか。サラにしても、九十歳の女が子を産むことができようか。」

 

18 そして、アブラハムは神に申し上げた。「どうかイシュマエルが、あなたの御前(みまえ)で生きながらえますように。」

 

19 すると神は仰せられた。「いや、あなたの妻サラが、あなたに男の子を産むのだ。あなたはその子をイサクと名づけなさい。わたしは彼とわたしの契約を立て、それを彼の後の子孫のために永遠の契約とする。

 

20 イシュマエルについては、あなたの言うことを聞き入れた。確かに、わたしは彼を祝福し、彼の子孫をふやし、非常に多く増し加えよう。彼は十二人の族長たちを生む。わたしは彼を大いなる国民としよう。

 

21 しかしわたしは、来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てる。」

 

 

 

サラへの約束

 

 

サライからサラへ

 

 

 アブラハムは、イシュマエルこそ約束の子であると思い込んでいたが、この箇所で、サライから生まれる子が約束の子であることを初めて知らされる。(1)サライ(私の王女)の名は、サラ(王女)に変更される。ちなみに、彼女は、聖書に登場する女性で名前が変わった唯一の人物である。(2)サラに祝福のことばが与えられた。「わたしは彼女を祝福しよう。確かに、彼女によって、あなたにひとりの男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福する。彼女は国々の母となり、国々の民の王たちが、彼女から出て来る」。ここで、サラが約束の子の母であることが示された。(3)さらに彼女は、国々の母ともなる。創世記1213 でアブラハムに約束されたことが、サラにも約束されたのである。
アブラハムの反応は、信仰的というより極めて人間的なものであった。「アブラハムはひれ伏し、そして笑ったが、心の中で言った。『百歳の者に子どもが生まれようか。サラにしても、九十歳の女が子を産むことができようか』」。しかし、すぐに「サラ」という新しい名を使っているところに彼の従順さが見られる。

 

現実的な計画

 

 

 アブラハムは、イシュマエルの上に祝福があるようにと願った。それは、イシュマエルを跡取(あとと)りにした方が現実的であると思ったからである。彼は、神の約束を排除(はいじょ)し、より実現性の高い方を採用しようとした。私たちもこれと似たような間違いを犯すことがある。神はこうお答えになった。(1)サラこそ約束の子を産む母である。(2)生まれる子の名は、イサク(イツッハク)となる。イサクとは、「笑う(彼は笑った)」という意味である。(3)イシュマエルに関する祈りも聞かれた。イシュマエルは、12 部族の父となり、彼から大いなる国民が出るようになる。現在のアラブ人の人口を見ると、この約束が成就していることが分かる。(4)イサク誕生の時期は1 年後、つまり、サラが妊娠するまでに約3 カ月の時間的余裕があることになる。これは、割礼の傷が(いや)され、アブラハムによってサラが身ごもるために必要な時間であった。約束の子は、アブラハムが割礼を受けた後に身ごもらねばならなかった。この3 カ月間に、ソドムとゴモラの裁き(1819 章)、アビメレク事件(20 章)が起こる。
アブラハムの理性的な応答は、信仰から出たものではない。神は全知全能であり、約束されたことはすべて成就される。みことばよりも自分の体験を優先させるようなことがあってはならない。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより