進化論は嘘 143

 

創世記1718

 

 

1 アブラムが九十九歳になったとき【主】はアブラムに現れ、こう(おお)せられた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、(まった)き者であれ。

 

2 わたしは、わたしの契約(けいやく)を、わたしとあなたとの間に立てる。わたしは、あなたをおびただしくふやそう。」

 

3 アブラムは、ひれ伏した。神は彼に告げて仰せられた。

 

4 「 わたしは、この、わたしの契約をあなたと(むす)ぶ。あなたは多くの国民の父となる。

 

5 あなたの名は、もう、アブラムと呼んではならない。あなたの名はアブラハムとなる。わたしが、あなたを多くの国民の父とするからである。

 

6 わたしは、あなたの子孫をおびただしくふやし、あなたを(いく)つかの国民とする。あなたから、王たちが出て来よう。

 

7 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫(しそん)との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである。

 

8 わたしは、あなたが滞在(たいざい)している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。わたしは、彼らの神となる。」

 

 

 

99 歳の時に

4 度目の契約確認

 

 

アブラムが99 歳になった時、アブラハム契約の4 度目の確認がなされた。ここに(いた)るまでの年数の経過(けいか)は、次のようである。(112 章で最初の約束を受けてから、24 年が経過した。(2)前回神がアブラムに現れたのは15 章(契約締結(ていけつ)時)であるが、そこから数えて23 年が経過した。(3)イシュマエルが誕生してから(16 章)、13年が経過した。この段階では、アブラムはイシュマエルが約束の子であると思っている。神の約束が成就するまでには、忍耐(にんたい)が要求される。
「わたしは全能の神である」「全能の神」とはヘブル語で「エル・シャダイ」である。この御名(みな)は、旧約聖書に48 回出てくるが、この箇所がその最初である。創世記には6 回出てくる(171283351143144834925)。1つの例外(4314)を除いて、すべて「子孫の約束」という文脈の中で出てくる。アブラムに約束の子を与えるお方は、まさに「全能の神」である。

 

新しい契約条項

 

 

神の声を聞いて、アブラムはひれ伏した。彼は、自分が話しているお方をよく知っていた。ここで、アブラハム契約に新しい条項が付け加えられた。(1)名前がアブラハムに変わる。アブラムは「高く上げられた父」、アブラハムは「多くの国民の父」という意味である。(2)彼は、その名のとおり、多くの国民の父となる。イスラエル人以外に、ミデヤン人を含む東方の諸民族、イシュマエルの12 部族、エドムの諸部族等がアブラハムの子孫となるのである。(3「王たちが出て来よう」。これは、人間の王たちだけでなく、アブラハムの家系からメシアが出ることを預言したものである。(4)神はこの契約を、アブラハム個人とだけではなく、彼の子孫とも結ばれた。彼は多くの国民の父となるが、この契約を継承(けいしょう)するのは、1 つの国民(イスラエルの民)だけである。(5)カナンの全土が、アブラハムとその子孫に約束された。しかし、イスラエルの民がカナン全土を所有したことは、まだない。この約束は、千年王国において成就(じょうじゅ)する。
アブラハム自身は、これらの約束の成就を見ることなく地上生涯(しょうがい)を終えることになる。しかし彼は、信仰によって、見えないものを見ているかのように歩んだ。私たちの信仰を吟味(ぎんみ)してみよう。アブラハムの信仰に(なら)う者とならせていただこう。みことばへの信頼、約束を待ち望む忍耐心、見ていないものを見る霊的な目、そして、携挙(けいきょ)と再臨への希望をしっかりと養い、保とうではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより