進化論は嘘 137

 

創世記1517

 

17 さて、日は沈み、暗やみになったとき、そのとき、(けむり)の立つかまどと、燃えているたいまつが、あの切り裂かれたものの間を通り過ぎた。

 

アブラハム契約の締結

 

契約のタイミング

 

アブラハム契約が締結される時がやって来た。(112 節には、「日が沈みかかったころ」とあるので、この時の時刻は薄暮(はくぼ)である。(217 節には、「日は沈み、暗やみになったとき」とあるので、時刻は夜になっている。

 

当事者

 

血の契約では、2 人の当事者が切り裂かれた動物の間を通過するのが普通であるが、ここでは例外的な事が起こっている。(1)シャカイナグローリーが現れた。シャカイナグローリーとは、目に見えない神の臨在が、人間の目に見えるように現れることである。通常は、光、火、雲などの形で現れる。(2)ここでは、煙の立つかまどと、燃えているたいまつが現れた。これは、シャカイナグローリーそのものである。(3)シャカイナグローリーが、切り裂かれた死体の間を通過した。つまり、神がこの契約の当事者として通過したということである。(4)しかし、アブラムは眠っていたので、死体の間を通過しなかった。これは、アブラハム契約を理解するための重要なポイントである。当事者は神のみで、アブラムはこの契約の恩恵(おんけい)を受けているだけなのである。(5)このことから、アブラハム契約が片務(へんむ)契約であり、無条件契約であることが分かる。つまり、アブラムとその子孫が失敗しても、この契約は継続するということである。

 

結果

 

アブラハム契約は、その日に締結された。血の契約に追加条項を加えることはできるが、基本条項を変更することはできない。この契約の基本条項とは、「神はイスラエルの民を用いて、全人類を救おうとされた」ということである。イスラエルの民がいかに失敗しようとも、彼らが選びの民であるという事実は、永遠に変わらない。パウロは、イスラエルの救いに関して、こう教えている。「神の賜物(たまもの)召命(しょうめい)とは変わることがありません」(ロマ1129)。
イエス・キリストを通して私たちに与えられた救いもまた、無条件契約である。私たちは、キリストの福音を信じた時点で、その契約にサインをした。無条件と言っても、何をしても赦されるという意味ではない。もちろん、罪を犯せば神からの裁き(訓練)が下る。しかし、私たちの失敗にもかかわらず、私たちの救いは必ず完成する。新約(新しい契約)とは、無条件契約であることを覚えよう。

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより