進化論は嘘 129

 

創世記1318

 

18 そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの(かし)の木のそばに来て住んだ。そして、そこに【主】のための祭壇を築いた。

 

ヘブロン定住

 

マムレの樫の木のそば

 

 「そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに【主】のための祭壇を築いた」18 節)。アブラムは、依然(いぜん)として天幕生活をする遊牧民である。土地の所有は、彼にとっては夢であり悲願である。しかし彼は、カナンの地が与えられるという約束と、天幕生活に甘んじるという現実の狭間(はざま)で生きたのである。信仰者の生活は、いつもそのような緊張関係の中で営まれている。
 (1)ロトと別れたアブラムは、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。創世記126 には、「シェケムの場、モレの樫の木のところ」とあった。そこは、偶像(ぐうぞう)礼拝の中心地であった。それと同じように、「マムレの樫の木のそば」もまた、偶像礼拝の場である。「マムレ」とは、その土地の所有者であるエモリ人の名前である(創1413)。(2)ヘブロンは、海抜930 メートルの高さにあるユダの山地南部の最重要地点である。アブラムは、そこに祭壇を築いた。その行為によって、ヘブロンが偶像の支配下にあるのではなく、神の臨在の下にあることを宣言したのである。これは、先取りした所有権の宣言である(これは、創126 に続いて2 度目のヘブロンでの祭壇建設である)。(3)アブラムの生涯(しょうがい)で、ヘブロンは重要な意味を持つ地となった。彼はここで、ソドムのためにとりなしをするようになる(創18 章)。さらに、ここでマクペラの墓地を購入するようになる(創231719)。

 

 

 

キルヤテ・アルバからヘブロンへの改名

 

 ヨシュア記1415 には、「ヘブロンの名は、以前はキルヤテ・アルバであった。アルバというのは、アナク人の中の最も偉大な人物であった。そして、その地に戦争はやんだ」とある。(1)キルヤテ・アルバとは、「アルバの町」、あるいは「4 人の町」という意味である。それがヘブロンという名に変わった。(2)ヘブロンという言葉は、ヘブル語の友人「ハベル」から出ている言葉である。この町に、アブラムにちなんで新しい名が付けられたのである(アブラムは、神の友と呼ばれた)。(3)くり返しになるが、彼は偶像礼拝の中心地に真の神の祭壇を築いた。それによって、その地に対する所有権を宣言したのである。ここに、私たちへの教訓がある。偶像礼拝が蔓延(まんえん)する国にあって、真の神を礼拝する私たちは少数派だが、祈りの祭壇を築くことによって、先取りした所有権を主張しようではないか。神はこの国を愛しておられる。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより