進化論は嘘 124

 

創世記121020

 

10 さて、この地にはききんがあったので、アブラムはエジプトのほうにしばらく滞在するために、下って行った。この地のききんは激しかったからである。

 

11 彼はエジプトに近づき、そこに入ろうとするとき、妻のサライに言った。「聞いておくれ。あなたが見目麗しい女だということを私は知っている。

 

12 エジプト人は、あなたを見るようになると、この女は彼の妻だと言って、私を殺すが、あなたは生かしておくだろう。

 

13 どうか、私の妹だと言ってくれ。そうすれば、あなたのおかげで私にも良くしてくれ、あなたのおかげで私は生きのびるだろう。」

 

14 アブラムがエジプトに入って行くと、エジプト人は、その女が非常に美しいのを見た。

 

15 パロの高官たちが彼女を見て、パロに彼女を推賞したので、彼女はパロの宮廷に召し入れられた。

 

16 パロは彼女のために、アブラムによくしてやり、それでアブラムは羊の群れ、牛の群れ、ろば、それに男女の奴隷、雌ろば、らくだを所有するようになった。

 

17 しかし、【主】はアブラムの妻サライのことで、パロと、その家をひどい災害で痛めつけた。

 

18 そこでパロはアブラムを呼び寄せて言った。「あなたは私にいったい何ということをしたのか。なぜ彼女があなたの妻であることを、告げなかったのか。

 

19 なぜ彼女があなたの妹だと言ったのか。だから、私は彼女を私の妻として召し入れていた。しかし、さあ今、あなたの妻を連れて行きなさい。」

 

20 パロはアブラムについて部下に命じた。彼らは彼を、彼の妻と、彼のすべての所有物とともに送り出した。

 

サライの危機(2

 

サタンの攻撃

 

 この事件の背後にサタンがいることを見抜かなければ、何が起こっているかを理解することはできない。サタンはアブラハム契約を攻撃しているのである。もしサライがパロに奪われたとするなら、アブラムに与えられた子孫の約束は成就しないことになる。これは、神の計画に対するサタンの挑戦である。
 神の解決法を見てみよう。(1)悪いのはパロではなく、アブラムである。しかし、裁かれたのはパロの方である。アブラハム契約の条項の中に、「あなたをのろう者をわたしはのろう」というものがあった。この条項に基づいて、神はパロを罰した。(2「災害で痛めつけた」17 節)とあるが、ユダヤ教の伝統では、この「災害」は重い皮膚病だとされている。皮膚病のために、男女の交わりが不可能になったのである。
 パロの反応を見てみよう。(1)サライの告白によるのか、神の啓示によるのかは分かないが、パロはついにサライがアブラムの妻であることを発見した。(2)そこでパロはアブラムに3 つの質問をした。・あなたは私にいったい何ということをしたのか。・なぜ彼女があなたの妻であることを、告げなかったのか。・なぜ彼女があなたの妹だと言ったのか。

 

エジプトを出るアブラム

 

 パロはアブラムを殺さず、そのままエジプトから去らせた。その理由は、今までの経緯から、アブラムの神が恐るべきお方であることを学んでいたからである。パロの部下たちは、国境までアブラムの一行を見送った。「パロはアブラムについて部下に命じた。彼らは彼を、彼の妻と、彼のすべての所有物とともに送り出した」20節)。アブラムは、以前よりも裕福になってカナンの地に戻って来た。これで、アブラハム契約の中の子孫の約束が成就し得る状態に戻った。もし神の介入がなかったなら、サライはパロの妻になっていたであろう。そうなると、彼女がアブラムの子を生む可能性は消え去る。
 この事件の背後には、サタンの暗躍(あんやく)がある。サタンは、アブラムとサライから息子が誕生しないように、妨害を仕かけて来た。しかし、アブラムが予想もしなかった方法で、神はサタンの妨害を排除し、ご自身の約束が成就する道を守られた。アブラムの失敗によってアブラハム契約が無効になることはない。なぜなら、アブラハム契約は無条件契約であるからだ。サタンや悪霊どもの攻撃にあう時、信仰に堅く立って、神の約束は必ず成就すると宣言しようではないか。

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより