進化論は嘘 114

 

創世記1114

 

1 さて、全地は一つのことば、一つの話しことばであった。

 

2 そのころ、人々は東のほうから移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した。

 

3 彼らは互いに言った。「さあ、れんがを作ってよく焼こう。」彼らは石の代わりにれんがを用い、粘土の代わりに瀝青を用いた。

 

4 そのうちに彼らは言うようになった。「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから。」

 

神への反抗(2

 

塔の建設

 

 かの有名なバベルの塔は、建材としてのレンガが発明されたので、建設が可能となった。レンガは石ほど固くはないが、人間の努力によっていくらでも作ることができる。バビロンのように石が不足している地では、日干しレンガは重宝された。さらに、粘土も不足していたので、モルタルの代わりに瀝青(アスファルト)が用いられるようになった。
 やがて、彼らはこう言うようになった。「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから」4 節)。(1)この箇所で言われている町とは、創世記1010 にある町、つまりバビロンのことである。バビロンの意味は、「神の門」ということである。(2)町の中央に塔が建てられた。ピラミッド型の塔で、高さは90 メートルほどもあった。側面には階段が設けられ、頂上に上れるような構造になっていた。町の中央に塔を建設する理由は、全世界の人々に自分たちの偉大さを示すためであった。(3)その塔の頂上で、彼らは占星術を行おうとした。つまり、神の領域に届こうとしたのである。ここには、誤った宗教の原型がある。黙示録175 は、バビロンが「誤った宗教の母」であると教えている。「その額には、意味の秘められた名が書かれていた。すなわち、『すべての淫婦と地の憎むべきものとの母、大バビロン』という名であった」。(4)人々は、「名をあげよう」という野望を抱いた。野望は、人間の傲慢やプライドから出てくる。これこそ、人間が抱く根本的な罪である。(5)彼らは、「われわれが全地に散らされるといけないから」と言い交した。全地に散って行こうとしないのは、ノア契約の条項の違反である(創917)。ノア契約では、神は人類が全地に広がるようにお命じになった。人々が高い塔を建てたのは、神が与える領土の区分を拒否し、自らの生活の場を自らの力で選び取るためであった。
 今でも、人類の根本的な問題は変わっていない。私たち人類は、神に反抗し、自らの偉大さを誇ろうとする。自分の生活の真ん中に高い塔を建て、周りの人々のそれを示し、自慢しようとする。この世は、神のように振舞おうとする人々で満ちている。しかし、いつか高慢(こうまん)(くず)される時がやって来る。その時は、必ず来る。神は愛する者を訓練される。私たちに関しては、神の前に謙遜になり、神の御心に沿った生活を始めることを志そうではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより