進化論は嘘 106

 

創世記92027

 

20 さて、ノアは、ぶどう畑を作り始めた農夫であった。

 

21 ノアはぶどう酒を飲んで()い、天幕の中で(はだか)になっていた。

 

22 カナンの父ハムは、父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。

 

23 それでセムとヤペテは着物を取って、自分たちふたりの肩に()け、うしろ向きに歩いて行って、父の裸をおおった。彼らは顔をそむけて、父の裸を見なかった。

 

24 ノアが酔いからさめ、末の息子が自分にしたことを知って、

 

25 言った。「のろわれよ。カナン。兄弟たちのしもべらのしもべとなれ。」

 

26 また言った。「ほめたたえよ。セムの神、【主】を。カナンは彼らのしもべとなれ。

 

27 神がヤペテを広げ、セムの天幕に住まわせるように。カナンは彼らのしもべとなれ。」

 

 

 

ノアの失態

 

呪われるカナン

 

 洪水後、ノアはぶどう畑を作る農夫となった。ぶどう酒を作ったり飲んだりすることは、罪ではない。しかし、飲み過ぎて酔っぱらうことは罪である。酔うことと裸は、聖書ではよく関連付けて語られている(哀421、ハバ215 参照)。「ノアはぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた」21 節)。ここでのノアの姿は、義なる人、神とともに歩んだ人と言われたかつてのノアとは別人のようである。大洪水は、人の内から罪を取り除くことができなかったのである。
 カナンの父であるハムは、父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟(セムとヤペテ)に告げた。「父の裸を見て」とは、否定的な目で見たことを指している。ハムの罪は、以下の3 点である。 父の裸を見たこと。またそれをおおわなかったこと。 他の人に伝えたこと。 父をあざけったこと。それに対して、セムとヤペテは高貴な行動を起こした。彼らはうしろ向きに歩いて行って、裸を見ないで父の体を着物でおおった。

 

呪いの言葉と祝福の言葉

 

 酔いから覚めたノアは、呪いの言葉と、祝福の言葉を語った。(1「のろわれよ。カナン。兄弟たちのしもべらのしもべとなれ」25 節)。ハムの4 番目の息子カナンが呪われている。彼が呪われている理由は、父ハムと同じように行動したか、あるいは、その性格が父と同じように悪いものであったかのいずれかである。カナン人は、カナンの子孫たちである。彼らは、父祖の悪い性質を受け()ぎ、それを発展させた。カナン人は、イスラエルの民にとっては脅威(きょうい)となる民族である(創151618202119410、レビ1813、申122931 参照)。カナンは兄弟たち(セムとヤペテ)の「しもべらのしもべ」となるという預言は、1列王記92021成就(じょうじゅ)している。(2「ほめたたえよ。セムの神、主を」26 節)。セムは、真の神に関する知識を所有するようになる。女の子孫(メシア)は、この家系から出て来る。(3「神がヤペテを広げ、セムの天幕に住まわせるように」27節)。ヤペテは、最も広い地域に広がる。「セムの天幕に住む」とは、セムと交わりを持つということである。ヤペテはユダヤ人を肉体的に征服するが、霊的にはユダヤ人がヤペテを征服するようになる。ヤペテは、ハムよりも多くセムの神を信じるようになるのである。
 真の神を知る祝福は、何にも代えがたいものである。物質的な祝福よりも、霊的な祝福を第一に願う人は、幸いである。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより