進化論は嘘 104

 

創世記9817

 

8 神はノアと、彼といっしょにいる息子たちに告げて仰せられた。

 

9 「 さあ、わたしはわたしの契約を立てよう。あなたがたと、そしてあなたがたの後の子孫と。

 

10 また、あなたがたといっしょにいるすべての生き物と。鳥、家畜、それにあなたがたといっしょにいるすべての野の獣、箱舟から出て来たすべてのもの、地のすべての生き物と。

 

11 わたしはあなたがたと契約を立てる。すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。」

 

12 さらに神は仰せられた。「わたしとあなたがた、およびあなたがたといっしょにいるすべての生き物との間に、わたしが代々永遠にわたって結ぶ契約のしるしは、これである。

 

13 わたしは雲の中に、わたしの(にじ)を立てる。それはわたしと地との間の契約のしるしとなる。

 

14 わたしが地の上に雲を起こすとき、虹が雲の中に現れる。

 

15 わたしは、わたしとあなたがたとの間、およびすべて肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い出すから、大水は、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水とは決してならない。

 

16 虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべて肉なるものとの間の永遠の契約を思い出そう。」

 

17 こうして神はノアに仰せられた。「これが、わたしと、地上のすべての肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」

 

 

 

ノア契約のしるし

 

 

 神は、「わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それはわたしと地との間の契約のしるしとなる」13 節)と言われた。すべての契約に「しるし」が伴うわけではないが、それが与えられる契約もある。アブラハム契約では、割礼が「しるし」となった(創1711)。シナイ契約では、安息日が「しるし」として与えられた(出311617)。そしてノア契約では、虹が「しるし」とされた。ちなみに、大洪水以前には、虹は出なかった(地上が水蒸気の層で覆われていた)。
 (1)ノア契約は、「全人類との契約」である(9 節)。この契約によって、人類は神との新しい関係に導かれた。(2)と同時に、ノア契約は「動物界との契約」でもある(10 節)。(3)これ以降、普遍的な洪水が地上を襲うことはなくなった。虹は、代々永遠に(人間の歴史の終わりまで)、普遍的な洪水が起こらないことのしるしである。次に地を襲う裁きは、「火による裁き」(2 ペテ310)である。これは、大患難時代に起こる。(4)虹は、契約に対する神の忠実さを表す「しるし」となった。出エジプト1213 で、エジプトにいたイスラエル人たちは、血が「しるし」となって神の裁きを(まぬが)れたのであるが、それと同じことが、ここでも起こっているのである。

 

レインボウ

 

 なぜ「虹」がノア契約の「しるし」になったのであろうか。(1)「虹」は、英語では「レインボウ」である。直訳すると、「雨の弓」となる。「ボウ」というのは、「弓」のことである。(2)ヘブル語では「虹」のことを、「ケシェット」と言う。これは、戦いのための弓(武器としての弓)を指す言葉でもある。この点は、英語と似ている。(3)虹を見たのは、人類の歴史上ノアが最初である。彼は雲の中に出ている虹を見て、神の契約が真実であることを確認した。虹は、「神が戦いの弓を雲の中に置き、それを平和のしるしとされた」ということを暗示している。(4)ノア契約は、全人類と全動物世界に与えられた神の祝福の約束であり、今も有効である。私たちもまた、空に虹がかかるのを見るたびに、神の真実さを思い起こし、地は大洪水によって滅ぼされることはないという確信を持つのである。次に虹を見た時は、神の愛と真実を思い起こし、心から御名をたたえようではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより