進化論は嘘 99

 

創世記71724

 

17 それから、大洪水が、四十日間、地の上にあった。水かさが増していき、箱舟を押し上げたので、それは、地から浮かび上がった。

 

18 水はみなぎり、地の上に大いに増し、箱舟は水面を(ただよ)った。

 

19 水は、いよいよ地の上に増し加わり、天の下にあるどの高い山々も、すべておおわれた。

 

20 水は、その上さらに十五キュビト増し加わったので、山々はおおわれてしまった。

 

21 こうして地の上を動いていたすべての肉なるものは、鳥も家畜も獣も地に群生するすべてのものも、またすべての人も死に絶えた。

 

22 いのちの息を吹き込まれたもので、かわいた地の上にいたものはみな死んだ。

 

23 こうして、主は地上のすべての生き物を、人をはじめ、動物、はうもの、空の鳥に至るまで消し去った。それらは、地から消し去られた。ただノアと、彼といっしょに箱舟にいたものたちだけが残った。

 

24 水は、百五十日間、地の上にふえ続けた。

 

普遍的な洪水

 

水かさが増す

 

 水かさが増し、箱舟を押し上げたので、箱舟は地から浮かび上がった。「水は、いよいよ地の上に増し加わり」は、ヘブル語で「メオッド、メオッド」(とても、とても)である。この言葉は、この洪水が全世界をおおう普遍(ふへん)的な洪水であったことを示している。そのため、箱舟は水面を漂った。つまり、風が吹くままに流されたということである。箱舟は、元置かれていたメソポタミア地方からアララテ山(ロシアの南部からトルコにかけての地域)にまで漂流(ひょうりゅう)した。さらに水かさが増したので、天の下にあるどの高い山々も、すべておおわれた。その上にさらに15 キュビトも水かさが増し加わった。つまり、高い山々の上にさらに6.6 メートルも水位が増したということである。そのため、箱舟は山々にぶつかることはなかった。

 

地域限定型の洪水ではない

 

 これは、地域限定型の洪水ではない。(1)もし地域的な洪水であるなら、人間も動物も、高い場所に避難(ひなん)できたはずである。(2)また、これほど大規模な箱舟を造る必要はなかったし、これほど多くの種類の動物を集める必要もなかったはずである。(3)水が引くまでに要した時間を考えても、これが普遍的な洪水であったことは明らかである。「水は、百五十日間、地の上にふえ続けた」24 節)。そして、地が乾くまでにさらに221 日かかった。(4)神は2 度と洪水をもたらさないと約束された(8212291117)が、それ以降も、地域的な洪水はたびたび起こっている。普遍的な洪水を前提にしなければ、洪水が襲うたびに神は約束を破っていることになる。(5)現在の人類は、ノアの3 人の息子から出ている。これもまた、この洪水が普遍的なものであることを証明している。
 箱舟に入らなかった生き物は、洪水により消し去られた。雨は4040 夜降り、その後も110 日間にわたり水は増し続け、地上のどの山々もすべておおわれた。これは、神の裁きが徹底的であったことの描写(びょうしゃ)である。しかし、箱舟の中だけは安全であった。その理由は、創世記81 に出てくる。「神は、ノアと、箱舟の中に彼といっしょにいたすべての獣や、すべての家畜とを心に()めておられた」(新改訳)。神が心を留めてくださることこそ、最大の守りである。神に信頼する者は、人生の嵐にあっても、安全に航行することができる。神が心を留めていてくださることを思い起こし、力を得ようではないか。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより