進化論は嘘 97

 

創世記769

 

6 大洪水が起こり、大水が地の上にあったとき、ノアは六百歳であった。

 

7 ノアは、自分の息子たちや自分の妻、それに息子たちの妻といっしょに、大洪水の大水を()けるために箱舟に入った。

 

8 きよい動物、きよくない動物、鳥、地をはうすべてのものの中から、

 

9 神がノアに命じられたとおり、雄と雌二匹ずつが箱舟の中のノアのところに入って来た。

 

神の時

 

7 日後の雨

 

 神がノアに語りかけてから7 日たつと、雨が降り始める。これは、人類が初めて経験する雨である。それまでは、地上に雨が降ることはなかったのである。この雨は、なんと4040 夜も降り続ける。その目的は、「すべての生き物を地の面から消し去るため」である。
 雨が降り始めるまでにノアに与えられた時間は、7 日間である。すべての動物が箱舟に入るための時間としては、これで十分である。それゆえ、あわてる必要はない。私たちには、十分な時間が与えられている。と同時に、その時間をむだにする余裕は与えられていない。ノアに与えられた7 日間の意味を、自分に適用してみよう。私たちは、自分に与えられている時間を有効に用いているだろうか。

 

600 歳のノア

 

 この時ノアは、600 歳になっていた。彼は家族を連れ、箱舟に入った。その後を、動物の行列が延々(えんえん)と続いた。箱舟に入るかどうかで生死が決まるのだから、これは厳粛(げんしゅく)な行列である。動物の分類が記されている。 きよい動物、 きよくない動物、 鳥、 地をはうすべてのもの。それらの動物が、雄と雌2 匹ずつ箱舟に入って来た。注目すべきは、ノアが動物たちを集めたのではなく、神がそれを行われたという点である。神の働きが進展するためには、2 つの要素が両立する必要がある。神の行為と人間の行為の2 つである。ここでは、動物を集めるのは神の役割であり、箱舟を造るのはノアの仕事である。
 神の領域(りょういき)と人間の領域を混同してはならない。もし神の領域に(ぞく)することを自分で果たそうとするなら、(つか)れと失望感だけが残る。そういうタイプの人は、神に委ねることを学ぶ必要がある。私たちが責任を持つべきは、人間の領域のことである。もし人間の領域のことについて責任を持たない人がいるなら、その人は無責任な人であり、神の御業(みわざ)は何も起こらない。民数記218 には、「すると、主はモーセに仰せられた。『あなたは燃える(へび)を作り、それを(はた)ざおの上につけよ。すべてかまれた者は、それを(あお)ぎ見れば、生きる』」とある。毒蛇にかまれて死にそうになった時、イスラエルの民は青銅(せいどう)の蛇を見上げていやされた。ちなみに、青銅という金属は神の裁きと関係がある。青銅の蛇は、人類の罪をその身に負われた十字架上のキリストの象徴(しょうちょう)となっている。青銅の蛇を旗ざおの上につけることと、それを見上げることは、人間の責任であり、見上げた人をいやすのは、神の役割である。クリスチャン生活では、このバランスが大切である。

 

 

 

ハーベストタイムミニストリーズ Clayより