進化論は嘘:18

第1課
聖書との出会い
「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの
ことばによる」 (マタイ4:4)
1
第1 課の絵の概念
1. 破られたカレンダー ……… 神は、人類にいろいろな方法で語られました。
(1)自然の絵 ……………… 神は、自然を通して語られました。
(2)預言者たちの絵 ……… 神は、預言者を通して語られました。
(3)幼児の絵 ……………… 神は、御子(イエス・キリスト)によって語られました。
2. 聖書を差し出す両手 ……… 聖書は、神から人類にあてられたラブレターです。
3. 旧約聖書の上の影の人物 … 旧約聖書は、イエス・キリストを示す影です。
4. 新約聖書の上の人物 ……… 新約聖書は、旧約聖書の成就です。
5. 旧新約聖書の上の6つのシンボル … 聖書には6つの比類なき特徴があります。
(1)第1のシンボル(縄) ……………… 聖書には不思議な統一性と調和があります。
(2)第2のシンボル(印刷機) ………… 聖書は、世界のベストセラーです。
(3)第3のシンボル(羽根ペン) ……… 聖書は、最も多くの言語に翻訳されています。
(4)第4のシンボル(剣) ……………… 聖書は、多くの迫害に勝利してきました。
(5)第5のシンボル(花形のリボン) … 聖書の内容は、ユニークです。
(6)第6のシンボル(灯台) …………… 聖書は、人類の歴史を導いてきました。
6. 4つに分かれた旧約聖書 ……… 旧約聖書は、4つの部分に分かれます。
7. 4つに分かれた新約聖書 ……… 新約聖書も、4つの部分に分かれます。
8. 手首につけられた2つの鍵 …… 聖書を解く鍵が、2つあります。
(1)第1の鍵 ……………… イエス・キリスト中心に読んでいかなければなりません。
(2)第2の鍵 ……………… 聖霊の導きを受けなければなりません。
9. 光り輝く新約聖書 ………… 聖書の目的は、私たちに永遠のいのちを与えることです。

第1課 聖書との出会い
イントロダクション
 聖書ほど不思議な書物はありません。しかし、聖書ほど誤解されている書物もほか
にはありません。
1. 神は、人類にいろいろな方法で語られました。
(1)神は、自然を通して語られました。
「神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時
からこのかた、被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、彼ら
に弁解の余地はないのです」 (ローマ1:20)
   ☞参照  詩篇19:1
(2)神は、預言者たちを通して語られました。
「神は、むかし父祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろ
いろな方法で語られましたが、」 (ヘブル1:1)
(3)神は、御子(イエス・キリスト)によって語られました。
「この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。神は、御子を万物
の相続者とし、また御子によって世界を造られました」 (ヘブル1:2)
「いまだかつて神を見た者はいない。父のふところにおられるひとり子の神が、神
を説き明かされたのである」 (ヨハネ1:18)
2. 聖書は、神から人類にあてられたラブレターです。
 宗教改革者ルターは、ヨハネの福音書3 章16 節を「聖書のミニチュア」と名づけ、「聖
書全体が失われるようなことがあっても、ヨハネ3:16 が残っているなら、人々はクリ
スチャンになり続けるであろう」と語りました。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子
を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」
(ヨハネ3:16)
3. 旧約聖書は、イエス・キリストを示す影です。
 旧約時代の律法といけにえは、完全に人を救うことができないものであり、キリス
トが示す影にしかすぎないものであることが、ヘブル人への手紙で教えられています。
「律法には、後に来るすばらしいものの影はあっても、その実物はないのですから、
律法は、年ごとに絶えずささげられる同じいけにえによって神に近づいて来る人々
を、完全にすることができないのです」 (ヘブル10:1)

「こういうわけですから、食べ物と飲み物について、あるいは、祭りや新月や安息
日のことについて、だれにもあなたがたを批評させてはなりません。これらは、
次に来るものの影であって、本体はキリストにあるのです」(コロサイ2:16,17)
4. 新約聖書は、旧約聖書の成就です。
 イエス・キリストは、旧約聖書を否定するために来たのではなく、成就するために
来たと語っておられます。
  ☞参照  ルカ24:27、44  ヨハネ5:39  ヘブル10:7
「わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄す
るためにではなく、成就するために来たのです。まことに、あなたがたに告げます。
天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありま
せん。全部が成就されます」 (マタイ5:17,18)
5. 聖書には6つの比類なき特徴があります。
 ジョシュ・マクドゥエル師は、その著『評決を下すべき証拠(Evidence That
Demands A Verdict)』の中で、以下の6つの点を、聖書の比類なき特徴としてあげ
ています。
(1)聖書には不思議な統一性と調和があります。
・1600 年にわたって書き続けられました。
・40 人以上の人々の手によって書かれました。
・さまざまな場所で書かれました。
・3つの異なる言語で書かれました。
 ヘブル語 旧約聖書のほとんど全部
 アラム語 旧約聖書の一部(エズラ記とダニエル書2:4b ~ 7:28)
 ギリシア語 新約聖書
・論争の的となるテーマを無数に扱っています。
・これだけの多様性を持ちながら、しかも統一性と調和を保っている本は、聖書以
外にはありません。
(2)聖書は、世界のベストセラーです。
・2005 年の資料では、世界の年間総頒布数(分冊も含む)は、約4億冊です(日本
はその約1%)。
(3)聖書は、最も多くの言語に翻訳されています。
・聖書は、世界で最初に翻訳された本です(紀元前250 年、ヘブル語の旧約聖書が
ギリシア語に翻訳され、七十人訳聖書と呼ばれました)。
・2005 年現在、約2,200 の言語に翻訳されています。さらに約1,500 の言語への
翻訳が進行中です。未着手の言語は約3,700 あります。

(4)聖書は、多くの迫害に勝利してきました。
・聖書の一部、または全体の写本は、13,000 以上残っており、聖書の信頼性が否定
されるならば、他のどんな古典(例えばプラトン、アリストテレス、シェイクス
ピアの作品など)も直ちに消し去らなければならないでしょう。聖書は、時の試
練を乗り越えてきました。
・ローマ時代から、今日の共産主義に至るまで、いろいろな迫害を受けてきました。
(5)聖書の内容は、ユニークです。
・預言書としての価値
  創世記3:15 (メシア預言)
  創世記49:10 (ユダ部族から)
  Ⅱサムエル7:12,13 (ダビデの家系から)
  イザヤ53:5,6 (人類の身代わりとして)
  ミカ5:2 (ベツレヘムで生まれる)
  ゼカリヤ12:10 (釘づけにされる)
・歴史書としての価値
・登場人物に関する赤裸々な記述
(6)聖書は、人類の歴史を導いてきました。
6. 旧約聖書は、4つの部分に分かれます。
(1)律法 創世記 ~ 申命記 (5 巻)
(2)歴史書 ヨシュア記 ~ エステル記 (12 巻)
(3)文学書 ヨブ記 ~ 雅歌 (5 巻)
(4)預言書 イザヤ書 ~ マラキ書 (17 巻) 合計 39 巻
7. 新約聖書も、4つの部分に分かれます。
(1)福音書 マタイの福音書 ~ ヨハネの福音書 (4 巻)
(2)歴史書 使徒の働き (1 巻)
(3)書簡 ローマ人への手紙 ~ ユダの手紙 (21 巻)
(4)預言書 ヨハネの黙示録 (1 巻) 合計27 巻
○ 旧約39 巻、新約27 巻、合計66 巻となりますが、掛け算の九九で覚えるとよいでしょう。
    3 × 9 = 27

8. 聖書を解く鍵が、2つあります。
(1)イエス・キリスト中心に読んでいかなければなりません。
・聖書のテーマは、イエス・キリストです。
「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。
その聖書が、わたしについて証言しているのです」 (ヨハネ5:39)
・創世記3:15 では、罪によって堕落した人類を救うメシア(救い主)の約束がすで
になされています。
「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意
を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」
(創世記3:15)
・そういう観点から聖書を見直すと次のようになります。
  旧約聖書 ……… キリストの準備
  福音書 ………… キリストの出現
  使徒の働き …… キリストの伝達
  書簡 …………… キリストの理解
  黙示録 ………… キリストによる完成
(2)聖霊の導きを受けなければなりません。
聖書は神の霊感を受けて書かれたものです。
新興宗教でいう、いわゆる「おふでさき」のようなものとは違います。記者の人格、
学び、特長を生かしつつ、記述の過程で神の守りがあったということです。
  ☞参照  Ⅰコリント2:9 ~ 13
「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために
有益です」 (Ⅱテモテ3:16)
「なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動
かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです」 (Ⅱペテロ1:21)
9. 聖書の目的は、私たちに永遠のいのちを与えることです。
「しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、
あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によってい
のちを得るためである」 (ヨハネ20:31)

永遠のいのちとは、質的に新しくされたいのちです。
神は私たちに永遠のいのちを与えることで、ご自身のご栄光を表されました。

 

「しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、
あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によってい
のちを得るためである」   (ヨハネ20:31)