最近はグルテンアレルギーの問題が知られるようになってきましたが、私がグルテンアレルギーに衝撃を受けたのは、数年前の海外ドキュメントで、テニスのノバク・ジョコビッチ選手が突然生まれ変わったかのように大活躍し始めたのはなぜかという内容の番組を観たときです。今では、ジョコビッチ選手自身の著書（『ジョコビッチの生まれ変わる食事─あなたの人生を激変させる14
日間プログラム』）にグルテンアレルギーと食事療法のことが明かされていて広く知られるようになり
ましたが、実際、グルテンアレルギーの人は意外に多いらしいですね。
木内：その本は私も読みました。グルテンアレルギーのある人は５人に１人くらいいるといわれているのですが、ジョコビッチ選手のように、まさか普段食べている小麦（パスタやピザ、パンに含まれるグルテン）にアレルギーがあるとは思っていない人が多いのではないかと思います。グルテンアレルギーがはっきりとした体調不良として出る人もいるでしょうし、なんとなく体調不良があるという状態で出る人もいるので、あらためて注意してチェックしてみる必要があると思います。
K：グルテンアレルギーのように、気づかないうちに起きている“食品の持つマイナスの影響”も意外に多いのでしょうね。
木内：一般に知られていないいろいろなマイナスの影響があります。パーソナルトレーナーは、健康づくりや長寿に関わる仕事なので、こうした“食の安全”や“食のマイナスの影響”に関することも、私自身はしっかりと発信していきたいと考えています。
K：危険性やマイナスの影響をできるだけ少なくすることも、パーソナルトレーナーの重要な仕事といえますね。
木内：ジョコビッチ選手のグルテンアレルギーの問題が、その分かりやすい例といえるのではないでしょうか。栄養や食事については本当に奥が深いので、パーソナルトレーナーとしてやりがいのある領域だと感じています。