豆乳と植物性乳酸菌からつくるヨーグルト

K:今回、木内さんの自宅にある食材や調理器具の撮影をさせていただいたなかで驚いた一つは、豆乳と植物性乳酸菌でヨーグルトをつくっていることです。ヨーグルトをつくるための保温キットもありましたね。牛乳からつくるのではなく、豆乳からつくるということ、しかも動物性乳酸菌ではなく、植物性乳酸菌からつくることが、木内さんのこだわりですね。

 

木内:そうなんです。豆乳からヨーグルトをつくっても、動物性乳酸菌を使ってしまうと、植物性乳酸菌の発酵食品とい
うことにはならないので、植物性乳酸菌を販売しているところを探して購入しました。


K:一般的にヨーグルトを手づくりするとき、使っているのはほとんどの場合、動物性乳酸菌ではないかと思うんですが? 

木内:そうですね。ヨーグルトをつくるための乳酸菌として販売されているのは、動物性乳酸菌です。植物性乳酸菌を販売しているところはあまりないのですが、あえて探し出して購入しました。

 

K:それだけ植物性乳酸菌の発酵食品が重要だと考えているということですね。木内さんは、栄養学に関してさまざまな研究を勉強されてきているので、牛乳が体によくないとする研究があることなども踏まえて、あえて豆乳と植物性乳酸菌のヨーグルトをつくるようにしているということですか?

 

木内:そういう面もありますし、植物性乳酸とその発酵食品の素晴らしさを知ってほしいということもありますね。

 

K:食品は全般に「諸もろは刃の刃やいば」というか、プラスのいい面ばかりでなく、マイナス面もありますからね。

 

木内:そうしたマイナス面に関しては意外に知られていないことが多いのですが、“ 食の安全”という面でクライアントの方たちに伝えていきたいことはたくさんありますね。