K:先ほどの紅鮭の粕漬けですが、養殖ものではなくて天然ものの鮭を選んでいるということですね。
木内:もちろん、そうです。天然ものと養殖では、食の安全の点でも、また栄養面でも価値が違いますから。
K:特に食の安全面に関して、クライアントをサポートすることは意義が大きいですね。
木内:パーソナルトレーナーはクライアントの健康づくりを行うわけですから、食事や栄養指導を行うときに、食の安全の問題は全般に把握しておくべきですし、できるだけパーソナルトレーナー自身も“食の安全”を普段から実践しておいたほうがいいと思いますね。
K:何気なく食べているもののなかに、添加物がいっぱい入っていたりしますからね。
木内:食の問題はとても重要ですし、奥が深いので、パーソナルトレーナーの立場でしっかり取り組むべきだと思います。
K:ところで、玄米を炊いているのは、前回に説明していただいたスグレモノの土鍋ですね。
木内:そうです。5万円するのですが、3カ月の予約待ちの人気商品です。
K:そうした調理器具の一つひとつも、さまざまな情報を集めて検討して購入するわけですね。
木内:その道の専門家の人にアドバイスをしてもらったりもしますね。土鍋での玄米の炊き方や料理の仕方なども、ネットなどでの情報収集だけでなく、信頼できる専門家の方たちの話も積極的に訊くようにしています。
K:木内さんのネットワークの広さが生かされるところでもありますね。写真のなかで土鍋といっしょにあるのが、精米機ですね。白米や三分づき、五分づきなどにして食べる場合にはこれを使うわけですね。精米機については、私も数年前か
ら持っているのですが、それと比べるとかなりな高機能のものですね。
木内:これも、いろいろなメーカー、機種のなかから最もいいと考えられるものを選びました。
K:クライアントの方たちは、木内さんが使った経験も聞けるし、実際にその精米機を使って炊いたごはんも味わうこと
ができるので、自分で土鍋や精米機などを購入しようとするときも、大きなサポートになりますね。炊飯用の土鍋のほかにも、いくつか土鍋がありますね。アルミやステンレス、テフロンの鍋は見当たりませんが、これも“食の安全”と関わりのある選択なのですか?
木内:一般のステンレスやアルミ、鉄などの鍋に比べると、土鍋は遠赤外線の輻射熱で、素材の栄養の損失や酸化を抑える効果があるといわれています。また、アルミやテフロン加工の鍋は、体に有害だといわれているので、クライアントにできるだけ安全で、健康づくりに役立つものを提供する意味でも土鍋を使うようにしています。
K:そういう話も含めて木内さんのランチセッションで聞けるといのは、面白いですね。一般的にパーソナルトレーナーの食事・栄養指導では、なかなかそこまでの話は聞けないですね。でも、健康づくりは総合的にアプローチする必要があるので、“食の安全”面からの調理器具選びを実践しているセッションを体験できるのは、とても貴重なことだと思います。