生活様式をサポートすることが大切 Part 2

K:お米についてはどのようなものを選んでいるのですか?


木内:玄米ごはんで食べる場合、農薬を使っていると、玄米についている残留農薬もいっしょに摂ってしまうことになるので、農薬を使っていない自然農法のお米を取り寄せています。有機無農薬とされているお米でも、日本の有機の基準は甘いので、食べると体調が悪くなってしまう人が出たりすることがあります。ですから、九州でつくられている信頼のおける自然農法米を選んでいます。


K:玄米は、白米に比べて栄養価が高いことはよく知られていますが、農薬を使っていると、玄米に残っている農薬をも取り込むことになってしまうマイナス面も確かにありますね。食の安全についても、木内さんはよく調べていますね。

 

木内:農薬を使っていても、精米して白米にすると、残留農薬の95%は除去されるといわれています。つまり、玄米のままだとそれだけ農薬が残ってしまうということなので、玄米ごはんで食べる場合は特に農薬の影響がない、確実に安全なお米を選ぶことが大切です。


K:そういう食の安全に関することも、クライアントは食事をしながら学んでいけるわけですね。

 

木内:食品、食材の栄養価の面だけでなく、食の安全についてもずっと調べてきたことなので、私自身の食生活の様式をとおして、それをクライアントに伝えられるいい機会になっています。

 

K:土鍋でごはんを炊くのにも何か理由があるのですか?

 

木内:土鍋のほうがおいしく炊けるということがありますが、IH 炊飯器などの電磁調理器が出す電磁波が体に有害だという報告があるので、使わないようにしています。炊飯土鍋に関しては、さまざまな種類が出ているのですが、世界で最高といえるものを選んで使っています。価格は5万円するのですが、現在、注文から3カ月待ちの人気になっているくらいの優れた土鍋です。


K:食の安全の一環として、健康に有害だという報告のあるものは、調理器具についても使わないようにしているということですね。


木内:そうです。クライアントが健康的に生きていけるようにすることが、パーソナルトレーナーの仕事の根幹ですから。

 

K:玄米だけでなく、白米のごはんを食べることもあるのですか?


木内:もちろん、あります。白米を炊く場合は、あらかじめ精米された白米ではなく、炊く前に(時間を計算して)家庭用の精米機で精米します。白米の状態で買っている人が多いと思いますが、白米は時間がたつにつれ酸化していき、味が落ちるばかりでなく、体にとってよくない酸化物質が増えてしまいます。

 

K:家庭用の精米機もいろいろな種類が出ていますね。

 

木内:性能も値段もかなり幅があって種類が多いのですが、世界一だと思える家庭用精米機を選んで買いました。

 

K:ごはんを食べること一つでも、木内さんのセッションでは体験的に学べることがたくさんありますね。