ライアン・テリーのような 体をつくる5つのカギ

アーノルドクラシック男子フィジーク2回優勝のライアン・テリーがアドバイス

 

TEXT/マイケル・バーグ
Michael Berg

 

 アーノルドクラシック男子フィジーク2回優勝(2013、2017 年)のライアン・テリーは、誰が見ても素晴しい体の持ち主であることに異論はないだろう。イギリス出身の29 歳のフィジークプロとして活躍するテリーは、競技水準で素晴しい体というだけでなく、一般の人の目からしても、誰もが憧れるような体をつくり上げている。その見事な体をつくり、
維持するための5つの秘訣を教えてくれた。

 

1.   ウェイティッド・サイドベンドは行わない
「ダンベルを持って体を横に倒すこのエクササイズでは、腹斜筋が鍛えられるが、腹斜筋の下部に厚みがつき、ウエストが太くなってしまう」とテリーは指摘し、その代わりに、テリーが好んで行っている「ハンギング・レッグレイズ」を行うことをすすめている。

 

2.   エアロビックトレーニングは朝食前に行う
「私は朝のエアロビックトレーニングは朝食前に行っている。起床後、水以外は摂らずに行う。そうすると、食事を摂ってから行う場合よりも、貯蔵脂肪がエネルギー源として利用されやすくなる」

 

3.   複合エクササイズで鍛える
「複合エクササイズでは、複数の筋肉が同時に使われる。このことは全身をしっかりと鍛え上げるための基本となるの
で、ルーティンに必ず取り入れるべきだ。たとえばデッドリフトやスクワットはどちらも、脚と背中を強化する重要エクササイズだが、それだけでなく、コアや体を安定させる働きをする筋群を鍛える効果も高い」

 

4.   体脂肪だけを減らせないことを理解しておく
「脂肪を落としたい部位があっても、そこだけに限定して体脂肪を減らすことはできない。体はそんなふうにはできていないのだ。体脂肪を落とすためには食事制限を行うことになり、徹底した食事制限を行えば筋肉にも影響がおよび、いくらか減ってしまうことも覚悟しておかなければならない」

 

5.    ダイエットプログラムをゆるめる日もつくる
 年間を通じて引き締まった体を維持するための食事を摂り続けていくためには、「適度に行う」ことがカギになると、テリーは考えている。「たとえば、週のうち5日はしっかりと管理した健康的な正しい食事を摂る。そして週末は食事
制限を緩めてリラックスするといった方法をとってもいい」