世界最速のフットワーク!

インスタグラムで話題を集める
ルイス・バディージョ・ジュニアに学ぶ
スピード強化のコツ
ショーン・ドネリー Shawn Donnelly

 

ルイス・バディージョ・ジュニアとフットワーク対決をしたいなどと思う人がいるだろうか。バディージョはその高速フットワークを映した動画がインスタグラム(@iamluisbadillojr)で話題を集め、世界最速のフットワークの持ち主として多くのフォロワーを集めている。ミニハードルをサイドステップで跳んでいく様子は、あまりの速さで下半身がはっきりとは見えないほどだ。芝やターフ、砂地に並べたコーンも、人間業とは思えないような足さばきで次々と猛烈なスピードで跳び越えていく。
 そんな恐るべきフットワークで注目を集めるバディージョだが、実はもともとフットワークに長けていたわけではない。子ども時代にはスポーツ経験もほとんどなかったし、トレーニングに打ち込み始めたのも4年前からなのだ。だが今では、マイアミで多額の報酬を得るスピードコーチとして活躍するとともに、リーボックの契約アスリートにもなっている。ス
ピードとアジリティーを強化するためのポイントを、バディージョに尋ねてみた。

 

器具をそろえる
「アジリティーラダー、ミニハードル、コーンを用意しよう」とバディージョは、まずアドバイスしている。
「私が特に気に入っているのはコーンだ。いろいろな使い方を考え出すことができる。頭のなかでイメージできることは何でも、実際のフィールドで行うことができる。たとえばコーンを1m 間隔で5個並べて、小さく素早いステップで間を通り抜けていく。このドリルを2カ月行うといい。必ず、より素早く、速いスピードで動けるようになる」

 

ウェイトトレーニングを行う
「スピードやクイックネス、爆発力を向上させるためにウェイトトレーニングも行っている。必ず行うのはスクワット、デッドリフト、パワークリーンだ。プライオメトリックエクササイズもたくさん行う。特にジャンプスクワットやカーフジャンプ、ボックスジャンプといったジャンプ系のエクササイズを行っている」

 

誰でも向上は可能
「スピードやクイックネスを向上させる能力は誰にも備わっている。最初はお手上げ状態でも、気にすることはない。まずラダー、コーン、ハードルから始めていくといい。トレーニングを続けていくうちに、成果が出てくる。そして成果が現れたら、そこでやめないこと。続けていくことがカギだ」