スクレイプ・ザ・ラックプレス

ショルダープレスのバリエーションで関節の負担を抑える
アンドリュー・ガットマン Andrew Gutman

 

スクレイプ・ザ・ラックプレスは基本のショルダープレスとほぼ同様の動作を行うもので、上半身の筋量と筋力を高める効果が大きい。基本のショルダープレスとの決定的な違いは、バーをラックに沿って動かすことだ。したがって、動作の安定性が高まる。
 ハードなトレーニングを行う人や、肩に問題を抱えている人の場合、このバリエーションは肩関節の負担を抑えることができる。肩は背中や脚などに比べて小さな筋群であり、関節を十分に安定させることが難しく、ケガを招きやすい。
 また、このバリエーションでは通常のショルダープレスとは異なるポジショニングをとることから、違う部位(特に三角筋前部)も刺激される。 さらに、プラトー(進歩の停滞)を乗り越えるためにも役立つ方法となる。

 

スクレイプ・ザ・ラックプレスの動作方法

 

ラックにバーをセットする。重量は、ラックにしっかりと沿って押す動作に集中できるウェイトを選ぶ。軽めから始
めていこう。

 

肘を前に出しながらバーをプレスしていく。それによって中背部の筋群を働かせることができる。

 

トップポジションで肘をロックし、頭を前方に出してバーをしっかりと上げきる。 バーをあごの高さまで下ろし、スタートポジションに戻ったら、次のレップを始める。