不妊には、女性だけでなく男性にも原因があることは以前から知られていますが、最近はより研究が進んでいます。
◆病院で「精液検査の結果は問題ない。」って言われたけど、それってホント?◆
最近の研究で、自然妊娠が確認された男性の精液所見の中央値は、以下の通りだったことがわかりました。(札幌、大阪、金沢、福岡4都市の日本人男性792名への検査結果)
精子濃度:8400万/ml、運動率:77%
一方、WHOが2010年に提唱した基準値は精子濃度:1500万/ml以上 運動率:40%以上となっています。基準値とは、妊娠した男性の精液所見のうち、下から数えて5%目にあたる値のことです。
◆座っている時間や睡眠時間は精子数にやっぱり影響していた!◆
1日5時間以上座っている人は、その習慣がない人と比べ、精子が3割少ない。睡眠時間が6時間半未満だと、7時間以上の人より精子数が2割少ない。
最近の研究では、以上のように具体的な数値がわかってきました。
◆精子のDNA損傷が不妊の原因かも?◆
通常の精液検査では、精子のDNAまでは調べられません。
精子の数や運動率、形態率が正常値でも、それで問題ないとは言えないということですね。
いかがですか?
男性の【男の力】も不可欠、といったようです。