忙しい人がトレーニングの時間を つくるための4つのポイント

アンディ・スピア Andy Speer, C.S.C.S.

 

トレーニング時間を短時間ずつに分ける
 1回に90 分とらなければしっかりトレーニングできないわけではない。ジムに行けないような忙しい日には、15〜20分のトレーニングを2回、自宅で(あるいは出張先のホテルなどでも)行う方法をとってみよう。
 そしてできれば、1回は全身を鍛えるトレーニング(可動性、柔軟性、コアの強化に重点をおく)とし、もう1回はよりハードなトレーニング(エアロビックトレーニングや筋肥大に重点をおいたトレーニング)にすると効果的だ。

 

計画を立てておく
 忙しくなることが予想される日がわかっていれば、あらかじめ計画を立てておこう。時間がないときには、次の方法が特に効果的だ。3〜4種目を選び、それぞれ40 秒動作を行って20 秒休む方法でサーキット形式で15〜25 分行う。この方法でしっかり鍛えることができる。

 

シンプルに徹する
 時間がないが、筋肉の成長をうながすトレーニングを行いたいという場合は、1〜2つの部位を重点的に鍛える、または1〜2種目のトレーニングを行うようにしてみよう。
 たとえばプッシュアップとチンニングだけで、次のようにしてシンプルで効果的なトレーニングを行うことができる。まずプッシュアップを30秒、限界までレップを反復する。続いてチンニングを30秒、限界まで行ったら、30 秒休む。この方法で繰り返し、20 分行う。最後の数セットは数レップ行うのがやっとかもしれないが、それこそが、しっかりと鍛えたという証拠といえる。

 

トレーニングのアポイントメントを入れる
 私が指導にあたるクライアントのなかには非常に有能で多忙なビジネスパーソンで、トレーニングも欠かさない人たちもいる。そうした人たちは、仕事の会議や人に会う約束などと同じように、トレーニングもスケジュールに組み込み、トレーニングの機会を逃さないようにしている。 トレーニング日をあらかじめ計画に組み入れ、カレンダーに印をつけておこう。時間に追われてトレーニング時間の捻出に苦労するといったストレスを避けることができる。
 そして、トレーニングにあてられる時間が仮に30 分しかとれなくても、その30 分は自分のために最大限に使う。集中してしっかりと鍛え、トレーニングを終えたら、ほかのやるべきことに移るのだ。