ウェイトトレーニング中にはウェイトとともに自分自身とも戦うことになる。そしてそのためには、強い集中力の発揮が求められる。これは重いウェイトを持ち上げることだけでなく、頭脳と筋肉の連係を強化しするためにも役立ち、この連係が強まることによって筋肉の成長が促進されることも研究で示されている。 以下にあげるのは、脳の機能を高める効果が高い物質としてワークアウト前サプリメントに一般的に用いられているものである。
コリン
神経伝達物質のアセチルコリンの生成に欠かせない物質であることから、筋力、および脳の機能を高める作用を持つ。ア
セチルコリンが神経系により多く供給されるほど、筋肉の収縮をより長時間にわたって、より強めることができる。
ジメチルアミノエタノール（DMAE）
ジメチルアミノエタノール（DMAE）はもともとは1960 年代に、注意欠陥障害の学習能力や記憶力を強化するための処方薬として登場した。脳内のコリンのレベルを上げる効果が、コリン自体を摂るよりも高いが、この理由はコリンの分解を阻止する働きがあるからだとみられている。その結果、アセチルコリンのレベル上昇につながり、脳の機能や気分の向上、さらには筋力の向上といった効果が得られることになる。
ビンポセチン
ビンポセチンは記憶や認知能力を高め、さらには脳の障害の治療薬としてもヨーロッパで用いられてきたものである。
こうした効果は、ビンポセチンには血管拡張作用や、赤血球の機能の向上、血液の粘性の低下、酸素の利用の増加といった働きがあることによる。
ヒューペルジンA
コケ植物の抽出物で、脳内のアセチルコリンの分解を防ぎ、それによって脳の働きを鋭敏にし、気分や集中力を高める
作用をもたらす。