グリシンプロピオニル-L- カルニチン（GPLC）
グリシンプロピオニル-L- カルニチン（GPLC）はカルニチンの特殊な形態で、カルニチンを変化させたプロピオニル-L-
カルニチンとアミノ酸のグリシンを結合させた特許物質である。この形態をとることにより、カルニチンの筋組織への取
り込みが高まる。ウェイトトレーニングを行っている男性を対象とした研究で、４週間のGPLC 摂取により、偽薬を摂取した場合よりも、一酸化窒素レベルが30％高まったことが報告されている。
ピクノジェノール
フランス海岸松から抽出される強力な抗酸化作用を持つフラボノイドで、フリーラジカルを除去することにより一酸化窒
素レベルを高める働きを持つ。また、一酸化窒素合成酵素の活性を高め、アルギニンから一酸化窒素に変換される量を増やすことにより一酸化窒素のレベルを上げる働きを持つことも研究で示されている。
硝酸塩
硝酸塩は人間の舌に生息する細菌の働きにより、亜硝酸塩に変換される。そして消化された亜硝酸塩は体内で一酸化窒
素に変換される。硝酸塩は野菜などにも含まれ、最も豊富に含むものの一つがビート（赤大根）だ。硝酸塩を他の物質（アミノ酸やクレアチンなど）と結びつけたサプリメントも登場しているが、供給形態にかかわらず、硝酸塩は一酸化窒素レベルを高める強力な作用を持つ物質だ。
グリセロール
グリセロールは通常、脂肪酸（食事で摂取する主な脂質）を構成する重要な物質である。一酸化窒素レベルを高める作
用は持たないが、強力な浸透作用（水分を血管に引き寄せ、結びつける）を持つことにより、筋肉のパンプを強化する働
きがある。グリセロールは脱水を防ぎ、暑熱環境下での運動時の体温調節にも効果をあげる。ワークアウト前サプリメントの要素としては必須とはいえないが、グリセロールを十分に含むサプリメントを使用した場合、筋肉のパンプが長時間にわたって保持されることが、経験的な事実として示唆されている。