中枢神経系刺激作用を持つサプリメント

興奮作用をもたらす物質がたくさん含まれたワークアウト前サプリメントを摂って“ 勢いづけ” をしようとする人も多いが、そうした方法はとらないこと。ワークアウト前サプリメントを選ぶポイントは、まず筋力およびエネルギーレベルを確実に高める成分が含まれていることで、そのうえで神経系に対する刺激作用について考えるべきだ。

 

カフェイン
 仕事などで疲れたあとにトレーニングをするといった場合の“ 元気づけ”を得るために人気の高いサプリメントというだ
けでなく、筋力や持久力を高める作用も持つ。カフェインには筋肉の痛みを抑える作用があり、したがって痛みを越えて
トレーニングを行うことも可能になる。カフェインの成果を最大限に得るためには錠剤かカプセルタイプの無水カフェインの形態で摂るようにしよう。コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインも利用してもよいが、無水カフェインのほうが
より効果が高く、パフォーマンスを強化する作用が得られることが臨床研究で示されている。
イェルバマテ
 マテ茶の原料となる木で、葉にはキサンチンアルカロイド(テオブロミン、テオフィリン、カフェインなど)といわれ
る物質が独特の配合で含まれ、これらが協同して働き、ワークアウト前の元気づけや筋力、持久力向上、頭脳の明晰さを高めるといった効果をもたらす。イェルバマテによる“ 元気づけ” の作用のほうがより長時間持続し、しかも神経系を苛立たせる作用がないという人が多い。中枢神経系刺激作用を持つ物質に敏感な人は、イェルバマテを使ったワークアウト前サプリメントを利用すれば、興奮作用をもたらす物質を含まないサプリメントを探す必要はなくなるだろう。