コラーゲン サプリは、 本当に 効果が あるのか?

新開発のコラーゲンサプリはそのまま骨や皮膚に届くのか?

 

スポーツ医学やスポーツ科学、栄養学分野において、この問いに対する答えは、はっきりしたものでした。
「食事で摂ったタンパク質はすべてアミノ酸に分解されて腸から吸収されるので、コラーゲンというタンパク質の一種がそのまま吸収されることはない」
 この基本的な理解が変わることはなかったのですが、テレビコマーシャルで新開発のコラーゲンサプリについての効能を繰り返し聞くにつけて、いつの間にか、そうした新開発のコラーゲンサプリのなかには、骨や皮膚などの体の臓器に優先的に届くものがあるのかもしれないという気持ちが少しだけ生まれていました。

コラーゲンサプリに関してはここ数年、大量のテレビコマーシャルが流されています。「栄養学がこれだけ日進月歩で進んでいるのだから、新たな発見と画期的な商品が開発されていても不思議ではない」

 

実際、医学や科学の画期的な発見はあるわけですから、以前に自分が正しいと信じていたことがくつがえされることは常にあります。コラーゲンサプリについても、私が以前に理解していたことを超えるものが開発されているのかもしれないという気持ちがあったわけです。
 なぜ、こうした話しをしているのかというと、健康づくり、フィットネスに関わっている方たちのなかには、同じよ
うな(コラーゲンサプリに対する)理解と疑問を経験されている方が少なくないのではないかと考えたからです。
 そして、栄養学の基本的な知識を持っていない一般の方たちにすると、これだけ大量のテレビコマーシャルにさらされると、宣伝されているコラーゲンサプリの効能をそのまま信じても当然だと思います。