180度ジャンピングランジ

ランジ動作に変化を取り入れて、パワー、筋力、サイズ、パフォーマンスを高める効果を得る

アンドリュー・ガットマン Andrew Gutman

 

エクササイズの狙いは一つに絞る必要はない。たとえば、今回取り上げる180 度ジャンピングランジは多面的な効果を持つエクササイズの一つだ。ランジ(大腿四頭筋、殿筋、ハムストリングスを強化する種目)にバーティカルジャンプ(垂直跳び/下半身のパワーを高める動作)を組み合わせることで、ランジとジャンプ両方の効果を得ることができる。

ランジによるパワー、筋力強化に加え、跳び上がって空中で180度回旋することによって、バランスやコーディネーションも強化される。そしてバランス、コーディネーションの強化は、スクワットなどのリフティング動作からスポーツパフォーマンスにいたるまで、あらゆる動作の向上につながる。

 

さらにこのランジのバリエーションはプログラムにも取り入れやすい。ウェイトベストを着用して負荷を加重する方法をとり、通常のルーティンの最初の種目に取り入れてもよいし、重いウェイトで行うスクワットのような種目とスーパーセット(2種目を組み合わせて各1セットずつ、間に休息を入れずに行うトレーニング法)にしてパワー発揮を高める効果を狙ってもいい。あるいは脚のトレーニングの最後に仕上げの種目として含め、追い込む方法をとることもできる。効果も使い方
も幅広い、利用価値の高いバリエーションだ。

 

180度ジャンピングランジの動作方法

 

ランジのスタートポジションをとり、前脚(大腿)を床と平行にする。爆発的に跳び上がって体を180 度回旋させ、空中で脚を入れ替えてランジ姿勢で着地する(スタートポジションと反対の脚を前にして着地する)。これで1レップとなる。