ベンチプレスの5つの誤り

1 ラーセンプレスを行っていない
 ラーセンプレスとは、足を床につかず、膝を曲げて空中に浮かしたポジションで行うベンチプレスだ。プレス動作では脚は力を発揮するための重要部位だが、脚の力が使えないことで、通常のベンチプレス以上に上体の筋力が必要になり、強化
される。

 

2 グリップに変化をつけていない
 ベンチプレスをクローズグリップで行うと上腕三頭筋が強化され、動作範囲も大きくなる。 それに対してワイドグリップで行うと、バーを安定させて動かすことがより難しくなり、胸筋がより重点的に使われる。
 グリップによるこうした特徴があるので、クローズグリップ、ワイドグリップ両方を使ってベンチプレスを行うことを、ベルはアドバイスしている。

 

3 上腕二頭筋を働かせていない
 肩の負担を軽くしながら、バーをしっかりとコントロールして動かすために、上腕二頭筋を働かせるようにする。ベルはこれを、「腕にブレーキをかける」と表現している。 次のベンチプレスのトレーニングでは、上腕二頭筋を強く収縮させてバーを胸に引きつけていくことに意識を集中して行うようにしてみよう。バーをよりしっかりとコントロールして下ろせるように感じるはずだ。


4 脚の力を使っていない
 前述したように、脚の力を使うことは、ベンチプレスで大きな力を発揮するために欠かせない。「動作全体をとおして脚と殿筋を収縮させておく必要がある」とベルはいっている。「足と膝で床を強くプレスする。あとで殿部が痛くなるくらいに強く力を入れる必要がある」

 

5 十分に練習していない
 当たり前のことに思えるかもしれないが、実際にはベンチプレスの動作を十分に練習していない人が多い。
「成果をあげたいのなら、ベンチプレスの頻度を増やし、さまざまな角度で行う必要がある」とベルは指摘する。
「スムーズな動きを体にしっかりと覚え込ませるということだ」