果物(果糖)は終末糖化産物を増やす危険な食材

以下からもわかるように、現代の果物は非常に危険です。フルーツタリアンは積極的に老化を促進させていることになります。要注意!!

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果糖は血糖値が上がらないからよい」「果糖は速やかに代謝されるからよい」とよく言われるが、これは間違い。分子栄養学においては「果糖の代謝」は 細かく研究され、最近のトピックである。『AGEs:最終糖化産物』についても色々な論文が発表されている。 糖尿病、老化、高脂血症、高コレステロール血症、動脈硬化などと「糖化劣化」の関係はずいぶんと明らかになってきた。糖尿病という見方からは「血糖値」という基準が存在するため、血糖値の基準となる「グルコース:ブドウ糖」とはならない果糖は「糖尿病でも安心な糖」と誤解される。しかしそうではない。 果糖は主に「筋肉と肝臓」で代謝される。細胞は「ブドウ糖」をエネルギーとして利用できるが「果糖」は利用できないために「変換」が必要となる。これを主に行っているのが肝臓である。肝臓は果糖を「グリセロアルデヒド」という物質に変換し、図にあるような経路をたどってエネルギー産生の中心であるミトコンドリアへと運ばれる。果糖が血糖値(血中グルコース)を上昇させない理由はこれである。ブドウ糖は「解糖系」という代謝システムが存在するために、過剰に摂取すると血糖値の上昇を起こし、各種AGEsを作り出し、タンパク質を「糖化劣化」させる。果糖はそのシステムとは違う形で代謝させるため、速やかに代謝経路にのるが、ここで問題が生じる。果糖そのものもそうであるが、その代謝経路で作られるグリセロアルデヒド、ピルビン酸、 アセチルCoAはその状態で貯蓄することができない。そのため細胞は「乳酸」「脂肪酸」「コレステロール」という「貯蔵可能な物質」に変換してしまう。簡単に言えば

  • ブドウ糖:代謝に時間がかかるため、血糖値として残存し、それによって各種AGEsを作り出す
  • 果糖:速やかに代謝されるが、その代謝産物である「乳酸」「脂肪酸(VLDL)」「コレステロール」へと変換される

加えて果糖代謝の中間体である「グリセロアルデヒド」がくせ者だ。グリセロアルデヒドから作られるAGEsは『Glycer AGEs』と呼ばれ、他のAGEsよりも毒性の強いAGEsと考えられている(そのためこのAGEsは『TOXIC AGEs:毒性AGEs』と呼ばれる)なぜ「毒性」と呼ばれるかというと、このAGEsからは大量の活性酸素が生み出されるから。Glycer AGEsがAGEs受容体であるRAGEに結合すると、大量の活性酸素を生み出すことがわかり、糖尿病合併症の主原因はこれではないかと考えられている。当然、ブドウ糖からもグリセロアルデヒドが作られ、TOXIC AGEsが作られる。

実際、果物ばかり食べる果実信奉主義者は糖尿病と脂質異常が多発している。「痩せているのに原因不明の高コレステロール血症、高脂血症」という方に過度なフルーツをやめるように指導すると、簡単にその数値が低下することが多い。昨今のフルーツは過度に糖度を上昇させた、本来のフルーツ(人の手が加わっていないフルーツ)とは全く違った果物であるという認識が必要だ。「果糖は安全な糖」という間違った知識が病気のもとを作っている。