睡眠時はほぼOFF状態

夕方のピークを境に、体温は夜に向けてぐっと下がっていきます。

 

すると、この体温の降下が人間に「眠気」をもたらし、快適な睡眠へと誘います。夕方のピークが高いからこそ、体温は夜、ぐっと降下することができるのです。逆にいえば、夜、体温が下がらないと、人は眠くなりづらくなってしまいます。

 

余談ですが、「クーラーは体によくないので、夏、少々寝苦しくてもつけないようにしている」と話す人がいますが、これは間違いだと思います。体が寒くなるほどの気温設定にする必要はありませんが、寝苦しいのであれば、室内の気温を少し下げて、クーラーに「体温を下げるお手伝いをさせる」ほうが理にかなっているでしょう。

 

 

 

さて、健康な人は夕方のピークが高く、夜になるとピークから体温が降下していきます。そして、眠りについている時、活動のスイッチはほぼ「OFF」になっています。

 

 

自律神経は副交感神経優位になっていて、血圧や脈拍なども低下しています。そして、体温は3536℃程度まで下がっていきます。なぜ、このような状態になるのかといえば、「体を休める」のにもっとも適した状態だからです。