理想的な体温を考える上での2つ目の要素、それは「1日の体温推移」です。人間の1日の体温をしらべてみると、決して一定ではありません。時間帯によって、体温が変化しています。
若くて健康な人の体温を、①「起床時」、②「夕方」、③「就寝時」、④「睡眠中」の4つで見ていきます。
低いほうから順に並べてみると、
④「睡眠中」→①「起床時」→③「就寝時」→②「夕方」
の順になります。
若く健康な人の体温は、朝、低いところから日中にかけて上がっていき、夕方の4~6時でピークを迎えます。そこから就寝に向けて、体温は徐々に低下していきます。
睡眠に入ると体温はさらに下がり、午前4時前後にもっとも体温が低くなります。そして、朝目覚める少し前から体温を上げ、1日の活動に備えるのです。
では、体温のいちばん高い「夕方」と、体温のいちばん低い「睡眠中」では、健康な人の体はどんな状態になっているのでしょうか?